アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

かけ中ゲソ天、うつ海うどん。

一度、朝うどんに訪れて、また来たいと考えていた「うつ海うどん@高松市下田井町」です。朝6時からの営業でしっかりした美味しいうどんが食べられます。

今回の香川帰省では、須崎食料品店や三好うどんという西の豪麺を食べました。讃岐うどんはブーム以降、太麺から細麺、固腰から軟体腰まで、さまざまなバリエーションのうどんがシノギを削る状態になっています。西ほどではないものの、東讃では固腰の部類に入るのがこの「うつ海うどん」さんで、僕はこのくらいが好きですよ。

ばえるゲソ天をチョイスして麺を温めます。このお店はフルセルフ形式なので、温かいかけはテボで湯煎して出汁をかけなければいけません。このお店の難所はここです。

湯煎機の手前にネギなどのトッピングが置いてあるので、ついついネギをうどんにかけてしまうんです。前回、Jeepさんは失敗してしまい、「かけそのまま」で食べることになりましたが、今回は義母がその罠にハマっていましたな。今の季節にはどっちでも大丈夫なので、冬場は注意したいものです。ちなみにゲソ天も、小皿にとって後で乗せてますからね。

しばらく朝うどんといえば「手打十段うどんバカ一代@高松市多賀町」に通っていたのが、観光客で大混雑するようになって「さか枝春日店@高松市春日町」に避難。今後はこのお店にリピートしたいと思いましたよー。

 

細麺ひやかけ、中西うどん。

朝うどんの2件目は「中西うどん@高松市鹿角町」です。ここはもう何度も訪れているお店ですが、今回どうしても行ってみたかったのが「細麺」の存在です。

中西といえば、イリコの効いたパンチのある出汁と太麺を、朝7時から頂けるセルフ形式の名店です。そこで「細麺」を選べるようになったとのことで、試してみますよ。

「ひやかけ小、細麺で」と注文すると「10分少々かかりますが、よろしいですか」と番号札をもらってお会計します。茹でたて、締めたてを頂けるなら文句なんてありません。

で、饗された綺麗な一杯。

うぉおおお、これは背筋が伸びる清廉な美味さ。強い腰がある細麺に、出汁の塩味と旨みが追いかけてきます。この麺には冷たいメニューが間違いないでしょうが、少々温めてもダレることのなさそうな麺です。

ここ数年、香川に来れなかったり、来ても正月一泊だけだったりと、なかなかうどん屋さんに行けずに寂しい思いをしましたが、久しぶりに「うどん出汁で溺れたい」という欲望を思い出しました!

 

早朝の肉うどん、うどんの田。

高松市内で朝うどんを提供する未訪のお店を発見、「うどんの田@高松市寺井町」です。このお店、平日は10時開店なんですが、土曜日だけ6時から9時の朝営業をされてるんですね。朝型のJeepさんは朝食を10時まで我慢するのはキツイ。今日は土曜日、なんという巡り合わせ!

市内から193号線をどんどん南下します。この道、30年以上前の香川大生だったJeepさんが家庭教師で通っていた道。懐かしい。で、仏生山駅方向に曲がっていくと、田んぼと民家が点在する「讃岐らしい立地」にうどん旗が見えてきます。駐車場は10台は停められそうで2台の先客。すんなり到着です。

肉うどん、肉ぶっかけがおすすめということだったので、朝から肉うどん小を注文。麺を「温めますか、そのままですか」と聞かれるので温めてもらいました。精算後に薬味をかけて席につきます。

小にしては立派な肉うどんですよ。コシもありつつ、吸い付くような麺。もーこんなん、絶対美味いやつやん。うどんメニューは一通り揃っていて、おでんに丼物まである。地元の人に愛される讃岐うどんっていうのは、こういうタイプだと思います。食べログ百名店2020、2022と受賞してますから、人気のお店には理由がありますね。

 

三豊の名店、三好うどん。

訪問した讃岐うどん店が150店に近づこうとしているJeepさんですが、妻の実家が東讃の屋島近郊なので、西讃のうどん屋さんにはほとんど行けてないんです。須崎食料品店で2杯完食して、せっかくだから未訪のお店に行っておきたいと急遽、移動を開始。

三豊の名店「三好うどん@三豊市高瀬町」です。このお店もわかりにくい立地!カーナビを信頼できずに違う道に入ってしまい、近隣を一周して再チャレンジしましたもん。笑)しかも、結構な勾配の坂を90度で侵入しなければならないので、初見だとすんごく怖い。

かけ小とちくわ天を注文。

お店の雰囲気は奥さんの好みか、民家+メルヘンというちょっと不思議な空間。カドがまぁるく優しいうどんが出るのかと思いきや、饗されたうどんはエッジの立ったコシの強い太麺。硬派な男麺が出て参りました。これは美味いぞ。

ちくわ天は1本丸ごと、フランクフルトかっ!と突っ込みたくなる熱々揚げたてをカリッと頂きます。このお店は量もちゃんと食べさせてくれるので満足、満足。

先客が奥さんと何かお話してお店を後にされたのですが、麺を打っていた大将が「何って言われてた?」って奥さんに聞かれてましたね。僕が店を後にする時も、顔を向けて挨拶されていたので、お客さんの反応をちゃんと確認する向上心の高い大将なのだと感心しました。

おすすめのお店です。

ザ・讃岐うどん、須崎食料品店。

野暮用で平日に香川県へ帰省。初訪問多めの讃岐うどん食べ歩きの報告、その一件目は食べログ1位で「世界一美味しいうどん」と評判のうどん店「須崎食料品店@香川県三豊市高瀬町」ですよ。

県内に700件はあるという讃岐うどん店の頂点に立つうどんとはどれほどのものなのか、初訪問でワクワク。朝9時から11時半までの営業で、麺無くなり次第終了というから、松江を朝7時に出発して10時前に到着。周りを山に囲まれた盆地の小さな集落、その食料品店が目的地です。

すでに店外で20人ほどがうどんをススり、15人ほどが行列を作ってます。最後尾に並ぶと、程なく店員さんが注文を聞きに来てくれます。ここは温か冷、大か小の組み合わせだけ。Jeepさんは後悔したくないので温と冷、それぞれ小を頂きます。

15分ほど待ってうどんが入ったトレイをもらい、自分で薬味と醤油をかけます。卵が欲しければここで割り入れますよ。で、食料品店のレジで精算。店外の丸いすやベンチでお食事です。

角の立った見るからに剛麺のうどん。ずるっといく。。。ウヒョー、これは剛の麺。これは飲むより噛むタイプのうどんです。冷には卵を入れなかったんですが、こちらの方が小麦の甘みを感じます。醤油や出汁や具の味ではなく、麺の「味」が美味しいのは久しぶりの感覚だなあ。

ということで、とてもレベルの高いうどんでした。Jeepさん的には「県外客がイメージする讃岐うどん」に全ての点において合致する「ザ・讃岐うどん」という評価です。①田舎の食料品店というあり得ない立地、②しょうゆうどんしかない製麺所タイプのメニュー構成、③固く強い腰のある太麺。。。これ、すなわち県外者における平成うどんブームの要点を全て押さえているわけです。

県内者であれば「最近は太いうどんが減ってきたのー」とか「歳で硬いうどんは得てん(苦手)わ」などと県外イメージとのギャップもあるので、「世界一美味しいうどん」かと問われれば「それは違う」と思うのよ。でも、このうどん店は立地も含めて、ちゃんと残って欲しい店だなあと思いました。

世界征服会議、某ラーメン店。

ラーメンヲタクが集う呑み会、世界征服会議。春に続いて今年2回目の開催です。今回は数年ぶりに松江市内某店のご好意での宴席となりました。以前は夜営業もされていたお店なのですが、現在はお昼に注力されているので店名は伏せておきます。

ラーメン専門店でありながら大将の美味い料理の数々が食べられ、さらに創作ラーメンでシメとなる贅沢な機会でした。わかさぎ(?)の南蛮漬け、パリパリの肉味噌ピーマン、たっぷりの自家製タルタルで食べるアジフライ、手羽元のピリ辛揚げなどなど。皆さんお酒が進みます。

さて、シメのラーメンのコンセプトは松江の昔ながら系。メンバーの過半数が松江で生まれ育った強者揃いなので、このお店の方向とは違う昔ながらの系統でお楽しみを、という趣向のようです。

大将は「今日のコンセプトは化調系です」と謙遜されていましたが、すっきりとした動物系のスープは申し分なく、背脂のアクセントも嬉しいアレンジです。硬めに茹で上げられた麺を、皆さん無言でススってますよ。ひたすらラーメンを食べて「ふぅう」と満足する、この会ならではの光景です。ご馳走様でした。

朝ラーメン3、浜堂六九。

岡山の実家に一泊して島根に帰る朝。ゆっくりしても良かったんですが、自動車のエアコンが効かなくなるトラブルに見舞われ、涼しい時間帯に移動することに。

そこで連日の朝ラーメンを食べることになりました。こちらも宿題になっていた「はまんど@香川県三豊市」の系列店「朝ラーメン浜堂六九@倉敷市新倉敷駅前」です。今年の5月に訪問した「煮干専門店 六三ラーメン@岡山市南区」よりも実家から近いことが判明。

朝メニューは6時から10時まで。いりこそば(細麺)、かまたまめん(太麺)のいずれかになります。かまたまめんの太麺と生卵に後ろ髪を引かれつつ、基本のいりこそばをチョイス。

僕としては実家に帰省したら「六三ラーメン」か「浜堂六九」のいずれかにはリピートする気満々ですから、やっぱり微妙なところも比べたくなります。

まず、麺はどちらも同じ細ストレート麺ですが、「六三ラーメン」の方が茹で時間が若干短いのか僕好みの仕上がりでした。微妙な差なので、いつもかどうかはわかりませんよ。

煮干スープはどちらも優しくキレのある、毎日食べられる美味しいスープです。「六三ラーメン」の方が澄んでいて綺麗ですが、煮干の香りがやや強いので好みは分かれるところ。僕は讃岐うどん派なので香りの強いいりこはウェルカムです。一般には「浜堂六九」のスープの方が飲みやすいかもしれません。シナチクとチャーシューが乗っている「浜堂六九」はお得感もあります。

結局、どっちも美味しいので選べないわなあ。。。とりあえず、「浜堂六九」のかまたまめんを食べに再訪したいと思います。