アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

濃厚らーめん味玉トッピング、現進ノリお。

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ちょっと出遅れた新店情報です。島根大学の斜め向かいで大食いの学生たちを魅了する「現進@松江市学園」。その2号店が2021年12月末にオープンしました。その名も「現進ノリお@松江市西川津町」です。

松江市内の方にはお分かりかと思いますが、「西川津町」というのは島根大学が所在する住所で、店舗は大学の東側になります。つまり町名は違えど、本店とは500mしか離れていないのです。

なぜそんなことが可能なのかというと、本店が背脂マシマシでおなじみの「二郎インスパイア系」に特化し、2号店は「家系風」に特化してターゲットを変えているからですね。

これは出雲の人気店「篠寛」が「しのかんジロー」と「シノカンnoodle」で道を開いていますので、それを踏襲した出店計画だと思います。現進の大将は閉店した「今を粋ろ@松江島大店」の大将だった頃に、「篠寛」とのコラボを実現していましたから、同業間での知見を生かしているのでしょう。

さて、「家系風」と書きましたが、これは公式Twitterでも「家系とは別物です」と但し書きがされています。家系を期待して来店されると困るから、最初から家系を自称しない、そこはラーメンマニアに変にツッコまれたくないという、大将の正直さの表れでしょうね。

券売機で購入したのはオーソドックスに「らーめん」と「味玉トッピング」。食券を渡す時にニンニクあり、とコールします。厨房には、本店の厨房を弟子に任せてしばらく見なくなっていた大将の姿が!(公式Twitterでは「接客してるのが店主ノリお!麺あげしてるのはただの手伝いおやじ」とありますね)

登場したらーめんはまさに「家系風」。スープは関東の醤油が立った家系とは異なる、関西の家系インスパイア路線。濃厚ですが、比較的スッキリ食べられます。麺はモチモチ中太ストレート仕上げ。お約束のホウレンソウが高菜に変更になっていて、チャーシューも炙りではありませんが、とても食べやすく美味しい。トッピングの味玉はトロトロ半熟で満足出来ます。

本店が大食い男子+サラリーマン向けなのに対して、こちらは「大食いはちょっと。。。」という男子と女子学生の組み合わせを狙っている感じですね。家系を万人に食べやすくアレンジした、という解釈かな。やはり、ニンニクの有る無しでパンチがずいぶん変わりますので、二郎好きも取り込みながら共存を狙っているのでしょう。