アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

気になるGibson J-45 '52

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【2006.12.11現在】
アンチだろうがなんだろうが「認めざるをえないもの」というのはあるんである。Gibson J-45というのは、そういうギターだ。

そのヴィンテージとくれば、音がどうしたとかいう批評は意味をなさない。そんなもんは、抱えて弾いた人間だけが知ってればいい。1950年代のJ-45と出会えるだけで、いかしたアメリカ南部の黒人じいさんと友達になるような、なんだかわけがわからんファンキーな出来事なんだ。

正直、状態の良い50年代のJ-45は珍しい。

パックリと開いた傷をリペアしたじいさんは当たり前で、別人28号のごとき開腹手術を受けたじいさんや、棺桶に片足を突っ込んだじいさん、棺桶に入ったご遺体状態のじいさんも時々売りに出されている。それはそれでファンキーだが。

本物件はそういう意味では、かなり矍鑠(かくしゃく)としたじいさん、らしい。

詳しくはお店に聞くといいが、写真で見る限りペグは変更してるのかな、ボディに若干のキズがありそうか。トップはブックマッチのセンターラインが要確認だが、そこに問題がなければ綺麗な部類だと思う。僕のSJは55年式だが、ここ数年でオリジナルのプラスティック・ペグが塩をふくようになった。粉になってしまわないうちに付け替えておく方がいいのかもしんない。

60年代のアジャスタブル・ブリッジのようなガラガラ鳴るJ-45とは全く音の性質が異なるので、一度は抱えておくべきギターだろう。

クロサワ楽器 アコースティックデザイン渋谷
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