アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

和風塩、こちょうらん はなれ屋。

軽ーく食べたい午後に、「鶏ガラと魚介のWスープ」というふれこみの和風塩ラーメンを食べたんですね。そうしたら、これが予想外に美味しい。特に細めのストレート自家製麺が、近隣では味わえない上出来な麺で驚きました。

この店、頑張ってると思う。「こちょうらんはなれ屋晴れのち鶏@松江市学園南」である。

食べながら、僕が若かりし頃、音頭をとって出店した大学祭のラーメン出汁を思い出したのよ。こだわり症の僕がレシピを考えたとはいえ、素人が作るものだし、ネットの情報もない、スープの取り方を解説した本もない、そんな35年も前のことだから、たいしたことはできていないのは自覚しています。

でもね、高松市中央市場で仕入れた鶏ガラと野菜を業務用の100L寸胴で一昼夜、二晩に分けて取ったスープは本当に美味しかったと思う。二日で300食、両日午後には麺を追加発注したからね。

なんであんなに美味しかったのかなって自分なりに疑問だったんですがね、あるグルメ漫画(ちょっと思い出せない)のエピソードにこんな話があったんですよ。。。海外で外国人が作る日本式のラーメンが美味しい。なぜならガス代を節約せずに、大量の鶏ガラや豚骨でレシピ通りに長時間茹でるから。で、そういうことだったのかな、と。

35年前の出汁は、人件費とか厳密な利益なんか考えていなかったから、たっぷりの鶏ガラをしっかり茹でてた。おそらく業務用の醤油ダレには旨み調味料も入っていたんだろうけど、あれは「そういう味」だったんだなって思う。

なんて、思い出に浸りながら、美味しく頂いたラーメンでした。

 

牛骨魚介ラーメン、ラーメンTORA。

新店訪問です。2022年8月20日にオープンした「ラーメンTORA@松江市西津田」。

もともと、お隣の鳥取県境港市で営業されていたお店が移転されたようです。場所は9号線マクドナルドのお隣で立地は最高。旧店舗のイメージとは違う、お洒落な店舗。

旧店情報でメニューを確認して訪れたのですが、牛骨スープを踏襲して全く新たな商品展開で営業開始されたようですね。移転に際して、かなり初期投資も頑張った店構えですから、やや高級感を出したメニュー展開で客単価を上げなければならないのでしょう。

券売機のメニューはとても充実していて、牛骨しお・正油、牛骨魚介、ひね鶏しお・正油、こがしニンニク、牛とんこつ等、目移りするラインナップ。イチ押しがわかりにくいので、手書きのポップなどが必要かもしれません。

牛骨魚介ラーメン780円をチョイス。スープは予想通りの丁寧で綺麗な牛骨スープです。魚介というのは鰹出汁が加えてあるのかな。癖もなく、安心して食べられますが、チャーシューや柚子胡椒までがストレートで直球勝負、という印象です。

他のメニューも食べてみたいところです。

 

 

 

辛味冷麺、こちょうらん はなれ屋 晴れのち鶏。

 

冷麺、という商品名ですがいわゆる冷やし中華です。で、僕は冷やし中華は自宅で調理して、野菜をたっぷりのせて食べるので、お店で注文することはまずありません。だって、甘酸っぱい醤油ダレにしても麺にしても具材にしても、どこで食べても一緒でしょ?

ちょっと間違いだったんである。

ある暑い日の昼食、冷たい麺が食べたいが野菜も取りたいというタイミングで出会ったコイツ。辛味冷麺、「こちょうらん はなれ屋 晴れのち鶏@松江市学園南」です。

ドンブリが到着して「ハッ!」とした。そうだ、この店は量も多めだし、辛さに容赦がないのを忘れてたっ!なんだこの、目の前のドンブリ全体が赤い粉にまみれているんだが。。。。

おそるおそる麺を引っ張り出す。

この手揉みの太麺を見よ。この店、一番の特徴が自家製麺がとても良いってとこなんですよ。この冷麺(という名の冷やし中華)の麺もすごく良い。

甘酸っぱい醤油ダレの甘みが強いので、真っ赤なビジュアルにもかかわらず、我慢できない辛さではないです。うまい、健康的で美味い気がする。カプサイシンって、身体に良いんでしょ?違う?

ということで、この冷麺は年中あっても良いメニューだと思いました。

ちなみに、真夏の我が家の朝食は①讃岐直送ぶっかけうどん、②小豆島産そうめん、③ざるラーメン、④冷やしつけ麺、⑤冷やし中華、⑥冷たい麦茶をかけたお茶漬けをローテーションで食べております。麺バカ、ここにアリ。。。ではまた。

つめたい酸辣湯麺、虎嘯松江店

四川担々麺が売りの「虎嘯松江店@松江市東朝日町」。僕はあんまり担々麺に興味がないので、しばらくぶりの訪問。すると、季節メニューらしき「つめたい酸辣湯麺830円」発見!これが「なるほど」と感動モノだったんで、ブログで紹介します。

「冷やしラーメン」が全国区になったのは、山形県山形市の栄屋本店が注目されてからだと思います。冷やした出汁に冷たく締めた中華麺、そこに氷を浮かべた清涼感のあるラーメン。平皿に盛った中華麺に醤油だれと酢をかけた「冷やし中華」とは別物です、念のため。

「冷やしラーメン」のポイントは、ラーメンスープに欠かせない油。通常は鶏の皮を熱して抽出する鶏油(チーユ)、ネギなどを揚げて香りを付けた香味油をスープにかけるわけですが、冷たいスープに動物性油をかけるとロウ状に固まってしまいます。そこで栄屋本店は植物性油を使うことでこの問題をクリアーしています。

虎嘯のメニューになるほど!と感動したのは、辣油はまさに冷たいスープにうってつけだということ。しかも酢を加える酸辣湯は、冷たい夏のメニューにぴったりです。辛さも選べるし、細めの麺もスルッと食べることができて、ポイント高いです。

栄屋本店やそのインスパイアは、氷が溶けてスープが薄くなることを嫌い、出汁を凍らせた氷を使います。虎嘯の氷は普通の氷。食べてる間にスープが薄くなった感じはありませんでした。

サイコロ状に切ったチャーシューが入っているんですが、やはりここが賛否分かれるところで、どうしてもロウ状の油感があるんですね。ハムとか大豆ミートの方が、この場合、美味しく最後まで頂けるような気がします。

何はともあれ、ちょっと久しぶりに嬉しくなるメニューでした!

 

松江市内のラーメンS級2022年版

2014年8月に当ブログで公開した「独断!松江の拉麺S級2014」では、旅行者には助かりますっという反響を頂きました。あれから7年以上の歳月が流れましたんで、新しく更新しておこうと思い立ちました。

前置きとして「極個人的好みをまとめたものです。市内全体で若干の未訪問店がありますので、他にも隠れた(隠れていないかも知れない)名店はあるはずです。また、近隣の米子市出雲市は対象外です。S級は遠方から訪れても食べる価値がある店、A級は味や立地に惹かれる一度入っておきたい店。お奨めメニュー以外を食べてハズレでも責任取れませんw」

ちなみに2014年版を簡単におさらいすると、以下のようなラインナップでした。

S級「ひばり@松江市北堀町」…川津店が開店する前、菅田町から北堀町へ戻った頃です。

S級「天空@松江市学園」…当時は創業1年ほどの若い店でしたね。

S級「塩や@松江市菅田町」…人気店のまま、惜しまれつつ閉店。

S級「かつみ@松江市学園」…このお店も当時はまだ若いお店でした。

 

2022年版は次の通りです。

 

S級「かつみ@松江市菅田町

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支那そば肉ワンタン3個入り、スープは「黒・白・ミックス」から選びます。初めてならミックスがお奨め、黒は醤油の塩味がキリッと際立ち独特の風味、白は薄口醤油でクセがなく美味しく頂けます。和蕎麦文化の松江で、大人のサラリーマンが喜ぶキレのある支那そば。

 

S級「天空@松江市学園」

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特製中華そば(醤)。大将は松江市内に数店舗をかまえた「中華蕎麦 奨」の初代店長さんで、独立後、ご夫婦で自分の納得いくラーメンだけを出されています。何を食べても間違いなく美味しいのですが、オールインワンで味わえる特製中華そばをお奨めしておきます。仕事が丁寧な上に人気店なので、行列になることが多く、仕事の合間にはなかなかお邪魔できません。

 

S級「ひばり@松江市北堀町」

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魚介つけ麺。市内ではローソンとのコラボでカップラーメンが発売される人気店。挽きぐるみの平打ち麺を濃厚なつけ出汁で頂くつけ麺がお奨め。川津町に2号店を出店したものの、その後、提携関係はない。北堀の店長は「香り」にこだわりがあるので、類似店舗ではよく似たものしか出せていないところがミソ。ぜひ、北堀で味わって欲しいと思います。

 

S級「現進@松江市学園」

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他のS級が料理系なのでジャンク系で私のリピート度の高さから加えてみました。お奨めは「塩らぁめん200gニンニクあり・ヤサイ・アブラ・カラメ3倍・生卵トッピング・テーブル一味唐辛子投入」。。。二郎系のカネシ醤油は風味が苦手なのですが、塩はクセがなく食べやすい。辛いメニューもありますが、テーブルに一味唐辛子が常備されているのがたまらなくありがたいのです。生パスタのような極太平打ち縮れ麺は一食の価値あり。

 

結論を言うと、文句なくオススメできる店は閉店した「塩や」以外に変化はありませんでした。ただし、次点となるA級のお店は、7年前は「昔ながらの」とか「松江らしさ」などといったS級とは評価軸が異なる風情でしたが、現在はS級と比べても遜色のない店がたくさん増えている、といった状況です。ここからA級ですよ。

 

A級「麺や拓@松江市学園」

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醤油ブラック。大阪で展開する「拓」の創業者が、出身県に帰郷して営業する個人店。出店直後に富山ブラックのインスパイアとして開発された「島根ブラック」は、おそらく松江市内で初めて低温調理のチャーシューを取り入れていました。本家をご存じない客から「黒胡椒は好みで入れさせて」との要望があったのか、現在ではオリジナルに全振りして商品名も変更しています。松江市内ではキレのある醤油スープは貴重な少数派。

 

A級「シノカンnoodle@松江市朝日町」

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塩とんこつ並、うずらトッピング。出雲市の人気店「篠寛」が家系インスパイアに全振りしたブランドを松江駅近郊の高架下に出店。家系王道の醤油も美味いですが、山陰の好みに合わせたオリジナルの塩とんこつがお奨め。米子市松江市でも家系インスパイアが増えてきましたが、このお店はリピートしたくなるレベルで、出店後1年未満のためS級は保留という感じ。

 

A級「ラーメンゴイケヤ@松江市菅田町

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極みブラック。市内で展開する資本系ラーメン店からの独立組で勢いがあり、楽しい店。出店1年が経過して、ベーシックなメニューも調整してきています。麻婆麺や酸辣麺、海老味噌などの開発にも余念がない。「マミちゃんの日替わりランチ」や「SNS発信で味玉サービス(時期限定)」など、楽しくなければラーメン屋じゃない、とばかりに頑張っています。

 

A級「美香蘭@松江市島根町

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しょうゆラーメン、ニンニクあり。もともと老舗の「峠の中華屋さん」がラーメンに特化した店なので、中華料理の清湯に加調系の「昔ながら」ではあるんです。が、松江市内ではかなり珍しいタイプですし、圧倒的な人気で辺鄙な場所にもかかわらず行列必至です。分かりやすい味などと言いながら、時々思い出しては「我慢できん!」とクルマを走らせてしまうような、完成度の高い一杯です。ニンニクを入れないと印象がかなり変わるのでご注意を。

 

A級「ラーメン長さん@松江市上乃木」

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ラーメン。いわゆる松江市内で地元に愛される「昔ながら」系の塩ラーメンですので、「どうしても松江らしいラーメンが食べたい」という方にはお奨め。食べながら焦がし味噌や唐辛子味噌を加えて自分好みの味にしていく、いわゆる小腹が空いた時のスナック感覚で頂くラーメンが基本になっています。それでも他の「昔ながら系」と異なるのは、幾度かの出店撤退や店名変更を経てスープのグレードアップを図っている点です。

 

A級「長浜ラーメン豚八 東朝日町店@松江市東朝日町店」

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豚八ラーメン、ニンニクあり、青ネギ、辛子味噌2倍。コロナ禍での対応以降、高菜はオプションになってます。松江市内のとんこつラーメン専門店では最も安定して美味しく頂けます。唐揚げとご飯が付く「唐揚げ定食」や「日替わり定食」もお奨めですが、糖質が気になる僕は単品で我慢しています。

 

2022年版はここまでにしておきましょうか。「現進」の別ブランド「現進ノリお」や「ホットエアー2」など話題のお店も出店していますが、まだ1度しか行けていないので期待しておきましょう。以上、極々個人的なお奨め店の紹介でした。

 

濃厚らーめん味玉トッピング、現進ノリお。

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ちょっと出遅れた新店情報です。島根大学の斜め向かいで大食いの学生たちを魅了する「現進@松江市学園」。その2号店が2021年12月末にオープンしました。その名も「現進ノリお@松江市西川津町」です。

松江市内の方にはお分かりかと思いますが、「西川津町」というのは島根大学が所在する住所で、店舗は大学の東側になります。つまり町名は違えど、本店とは500mしか離れていないのです。

なぜそんなことが可能なのかというと、本店が背脂マシマシでおなじみの「二郎インスパイア系」に特化し、2号店は「家系風」に特化してターゲットを変えているからですね。

これは出雲の人気店「篠寛」が「しのかんジロー」と「シノカンnoodle」で道を開いていますので、それを踏襲した出店計画だと思います。現進の大将は閉店した「今を粋ろ@松江島大店」の大将だった頃に、「篠寛」とのコラボを実現していましたから、同業間での知見を生かしているのでしょう。

さて、「家系風」と書きましたが、これは公式Twitterでも「家系とは別物です」と但し書きがされています。家系を期待して来店されると困るから、最初から家系を自称しない、そこはラーメンマニアに変にツッコまれたくないという、大将の正直さの表れでしょうね。

券売機で購入したのはオーソドックスに「らーめん」と「味玉トッピング」。食券を渡す時にニンニクあり、とコールします。厨房には、本店の厨房を弟子に任せてしばらく見なくなっていた大将の姿が!(公式Twitterでは「接客してるのが店主ノリお!麺あげしてるのはただの手伝いおやじ」とありますね)

登場したらーめんはまさに「家系風」。スープは関東の醤油が立った家系とは異なる、関西の家系インスパイア路線。濃厚ですが、比較的スッキリ食べられます。麺はモチモチ中太ストレート仕上げ。お約束のホウレンソウが高菜に変更になっていて、チャーシューも炙りではありませんが、とても食べやすく美味しい。トッピングの味玉はトロトロ半熟で満足出来ます。

本店が大食い男子+サラリーマン向けなのに対して、こちらは「大食いはちょっと。。。」という男子と女子学生の組み合わせを狙っている感じですね。家系を万人に食べやすくアレンジした、という解釈かな。やはり、ニンニクの有る無しでパンチがずいぶん変わりますので、二郎好きも取り込みながら共存を狙っているのでしょう。

 

極み塩、ホットエアー2。

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地元のテレビ局がニュースに取り上げるほどの話題となっているこのお店。「ホットエアー2@松江市向島町」です。

なにがそれほど話題になるのかというと、本店「ホット・エアー・コーポレーション@鳥取市気高町」は自動車販売が本職のお店だったのが、趣味が高じてラーメンを出すようになり、その上、ミシュランガイドにも掲載されるという人気店だからです。

その2号店が松江市の、それもさんいん中央テレビの本社前に出店したものだからさあ大変。ラーメンフリークどころか、ミシュランが気になって仕方がないグルメな方々にも話題となって、行列が絶えない状態が続いています。

私もオープン1週間後に行ってきました。11時15分に到着しましたが、店舗前に数人並んでいます。

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しばらくして、券売機で「極み塩・味玉」1000円を購入。なかなかしっかりしたお値段。テーブルに促されると、レモンで香りを付けた水を饗されます。あー、これはワクワクするね。

そして、ラーメン。スープは淡麗、スッキリとしたとても綺麗な鶏の出汁。寒いこの季節に胃袋に染み渡ります。麺は小麦の中心からやや外側を挽きこんだ細麺です。少しだけ表面がぬめる麺はスルスルっと食べることが出来ます。

無化調ラーメンとしてとても高いレベルのラーメンだと思います。特に飲んだ次の日などの胃が弱ってる時にはほんとに良いだろうし、脂が気になる女性や高齢者にも良いと思う。僕的にはもう少しパンチが欲しいかな。ちょっと上品すぎるラーメンかも知れない。