アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

朝ラーメン2、麺や寛。

ここのところ岡山の実家に帰省するタイミングが変則的になってきているJeepです。

この日もですね、叔父の葬儀に参列するために急遽、帰省。早朝に島根県を出発して朝10時半に到着予定だったんです。ところが30分も前に到着しそうだとわかり、朝ラーメンを検索。なんと実家から自動車で7分のところに朝6時半から営業のお店を発見!

「麺や寛@岡山県倉敷市中島」です。。。卒業した中学校の校区だな、ここは。

通常メニューが開店から朝10時までは100円引きです。オーソドックスに鶏中華醤油をチョイス。とても綺麗なラーメンですよ。鶏の出汁に甘辛い醤油ダレ、これにテーブルの一味をさっと振ると絶妙にキレが出て美味いスープ。麺は細ストレートで、これを食べると岡山に帰ってきたな、と感じます。低温調理の2種類のチャーシューもしっかり仕事がしてあって、早朝にこんなラーメンが食べられるとは驚き。

で、元々どういった営業形態なのかわからないんですがね、コロナ禍の影響なのか、タブレット端末で注文し、着丼とともにQRコード付きレシートが置かれますんで、食後セルフのお会計です。

岡山の朝ラーメン、もっと増えていいと思います。応援!

 

朝ラーメン、煮干専門店六三ラーメン。

コロナ禍前は隔年で香川県直島のアートスポットに研修旅行をしていたんですがね。高速道路を降りて倉敷玉野線で宇野港までの移動中、気になるラーメン屋さんがあったんですよ。一般人(ラーメンヲタクではないという意味)ばかりの同乗者なので通り過ぎるしかなかったんですが、何年も気になっていた朝ラーメンののぼり旗。

先日、倉敷の実家に帰省しましたんで、念願の朝ラーメンに訪れました。「煮干専門店 六三ラーメン@岡山市南区西高崎」です。

どうしても来たかったのはですね、このお店、香川県三豊市の名店「はまんど」の姉妹店だからです。「はまんど」といえば、うどん王選手権初代優勝者にして、うどんブームを牽引した麺通団の団員「盛の大将」の店です。そこで修行されたラーメン店は、まず間違いなく美味しい。

朝7時過ぎに到着。4グループがすでにお食事中でございます。券売機で「朝ラーメン」をチョイス。10時までの朝営業では「朝ラーメン」と「海老醤油めん」の大小と卵ごはんのいずれかなんですね。

お店に入るとすぐに煮干の香り。饗されたラーメンはとっても綺麗。テーブルの唐辛子を振って色味もバッチリです。スープはエグ味のないいりこ出汁、塩味は優しく上品です。表面の鶏油が「これはラーメンです」と主張していますが、スープ自体は毎朝でも頂けるとても良質なもの。

細めのストレート麺もプツッとした食感で、麺のこだわりは間違いなさそう。「はまんど」系列はうどんに負けない太めのねじれ麺が有名ですが、コシがあって細めもバッチリです。

珍しいのがチャーシューの代わりに添えられている油揚げ。同行した妹曰く「南関あげ」ではないかとのこと。麺の量はそこそこボリュームがありまして、並でも十分です。

昼営業はこの煮干スープに動物系スープが加えられ麺も変更されるそうなので、是非食べたい。なんなら当日にもう一回来たい。。。と思うラーメンなのでした。

らぁめん、めん家 晃。

新店です。「めん家現進@松江市学園」の店長が独立開業とのことで、営業も落ち着いたであろう開店2週後に訪問しました「めん家 晃@松江市西津田」でございますよー。

ご近所のとんかつの名店「とんかつ一番」のランチに訪問した際、全国放送で紹介された影響で駐車場が満杯。撤退を余儀なくされ、自動車を回していて、偶然、開業工事中の「めん家晃」店舗を発見したのです。そういう場所です。笑)

券売機でオーソドックスな「らぁめん850円」を発見。

現進が二郎系インスパイア、現進ノリおが家系インスパイア。果たして晃は何者なのか。結論から言うと、オススメは「あぶらそば」らしいのですが、家系ベースに鶏白湯度を上げて背脂で甘みとコクを加えている感じ。麺は家系寄りのワシワシ麺ですね。

茹キャベツの甘みが必要なのかが気になるところではありますが、比較的スッキリと食べられるのは嬉しい。こうしてみると、家系がなぜほうれん草を使うのかよくわかります。

何にしても現進からの円満独立みたいなので、応援していきましょうね。

京都背脂醤油らーめん、ホットエアー2。

3月の上旬、久しぶりに「ホット・エアー2@松江市向島」に行ってみると、パンチのありそうな「背脂」の文字を見つけましたよ。おっと、ホットエアーってそういう感じだったっけ?

そうなんですよね、基本的に無化調の上品な一杯をめざすお店なんですが、それは必ずしもパンチのあるラーメンを好むお客さんにはもの足りなさを感じさせます。人口の少ない松江では、やはりそういうお客さんにも喜んでもらわなければ商売は続きません。

お店の努力は素晴らしい。ホットエアーのスタンスを外すことなく、働くサラリーマンがお昼にしっかり食べて満足出来る味を提案してくれてます。京都背脂醤油らーめん、食べて良かったです。食べ歩きしていて嬉しいのは、お店の一生懸命が見える時だと思うんですよね。

さて、Instagramのアコギな雑感グルメ版(@akoginazakkan)は週3ペースで更新していましたが、ここのところストップしてました。何を隠そう、定期健康診断で慢性胃炎が見つかって、ピロリ菌撲滅プログラムを実施していたからです。撲滅できたかどうかは、8週の間を空けて再検査になりますので、請うご期待。

薬を飲み始めて3日目に38.2度の熱が出ましてね。コロナを疑ってPCR検査まで受けたんですが陰性でした。なんと、ピロリ除菌薬の副作用で2〜5%に発熱が見られる場合があり、さらに稀に38度以上の高熱が出るそうです。そんな低い確率に当たって、成功率93%の除菌に失敗したら目も当てられんなあ。笑)

 

醤油ラーメン、塩名人松江店。

関西から山陽方面で展開している「塩元帥」のフランチャイズ、「塩名人」が松江に出店です。場所は旧・松江市立病院跡、NHK松江の新社屋南側になります。「塩名人松江店@松江市灘町」です。

帰省したおりに塩元帥倉敷店は訪問済み、塩名人斐川店は松江への進出が告知された直後に訪問しました。

今日は未食の醤油を頂きます。麺は尾道ラーメンに多く使われる平打ち麺でした。しっかりしたストレート太麺のつけ麺とは全く趣が異なります。スープは香味油とカツオ風味のスッキリした味わい。柚子がデフォで投入されているので、好みによっては「無し」とコールしても良さそうです。

店舗はかなり広い。建物には同じLPCグループ(パチンコ丸三からグループ企業に発展)の「焼きたて名人パン屋さん」、フィットネスクラブ「レイクサイドASSiST24松江」が入っているので、店舗東側(宍道湖の反対側)に充分な駐車場があります。

島根県立美術館が中心となる地域ですが、意外に飲食店が少なくて困っていたので救世主到来という訳です。

 

Jeepさん、4年ぶりに東京出張。

神保町黒須・塩蕎麦


県外への移動が緩やかになって、4年ぶりに東京への出張です。当日はあいにくの雨。土砂降りの雨の中、空港から都内へ移動します。初日は昼食後、夜まで会議室に缶詰の予定。あまり贅沢は言ってられない時間でしたが、到着した一件目は「神保町 黒須@千代田区神田」です。

カウンター7席の小さなお店で、僕はちょうど7人目。雨の中、傘で立ち待ちは辛いのでラッキーです。塩蕎麦1150円はあっという間に着丼。たしか着席3分程度の待ちだった気がする。鶏と魚介のスープ、トリュフと牡蠣のペースト、レアチャーシュー、すんごく美味しい!

あーやっぱり、東京のラーメン、レベル高いよな。

退店時にはすでに4人の立ち待ちが出来ておりました。雨の中佇んでも食べたいラーメン。

きたかた食堂・中華そば醤油

会議が終わったのが17時30分、まだ雨は土砂降り状態。同じ神保町界隈で事前に目星をつけていたのが二件目「超多加水自家製手揉み麺 きたかた食堂@千代田区神田」です。

縮れた多加水の太麺に飢えてるンですよね、僕。島根・鳥取では喜多方や白河ラーメンのお店がないですから。肉そばか中華そばか、う〜ん、カロリー考えて中華そば醤油780円をチョイス。

都内に何店舗かあるお店なので、そこそこ割り切っているのかと思いきや、ちゃんとしたキレのある淡麗醤油に、すすると口中が嬉しくなる多加水麺。胡椒も試してみたかったのですが、がっついて入れるタイミングを逸してしまいましたとさ。美味。

ソラノイロNIPPON・淡麗醤油ラーメン

翌朝。。。ラーメン耐久レースをやってる訳ではないので、朝カレーでも食べようと検索したのですが、平日限定のお店が多い。これは困った、ということで、朝ラーメンです。汗)

大手町から10数分徒歩やってきたのは、東京駅八重洲東京ラーメンストリートです。午前9時現着の三件目「ソラノイロNIPPON@千代田区丸の内」。

一番お値打ちの「淡麗醤油860円」をチョイス。サッと登場したのが、ご覧の脂の玉が綺麗に浮いた紛う事なき東京風中華そばです。これは朝一もそうだろうけど、飲んだシメに最高のお味。絶対、胡椒が欲しくなる奴じゃん。淡麗醤油はこの上に「チャーシューメン」、「特製」と具だくさんになっていくので、お値打ちメニューはあっという間に胃袋へ。

ここでJeepさん、スイッチが入る。

らーめん玉東京駅店・中華そば+黄味

ラーメンストリートなんだから、もう一杯食べたい。いや、いけん。血圧の薬飲んでる人なのに、そんなことしたらワシ。。。。我慢できずに4件目「東京煮干し らーめん玉@千代田区丸の内」。

で、玉(ぎょく)っていうくらいなんだから、玉子つけたいやン?で、味玉は我慢して黄味のトッピング。我慢したことにならん、などという小言は聞かない。「中華そば850円+黄味50円」です。

煮干しの香りに醤油のキレの良さがあいまって、連続2杯目なのにスルスル入っていきますよ。お値打ちメニューでも見栄えも良くて満足度は高い。このくらいのご馳走感があると、脳みそが「もう満足してごちそうさましなさい」と伝達物質を出してくれる。美味し。

ふくてい有楽町本店・ステーキカレー

で、カレーよ。朝食後は国立新美術館森美術館、もう一件の博物館を三件回って、空港に向かう前に小腹が空いた。気取ったカレーじゃなくて良いから、東京っぽいカレー食べたいな。ということで、「ふくてい有楽町本店@千代田区丸の内」です。

昔の職場が近く、土地勘のある有楽町で検索すると、学食の皿っぽい料理写真を発見。ステーキ乗ってるじゃないの。有楽町でステーキカレーって高そうだが、最後の食事に奮発するか!

スマホのナビに案内されて、有楽町駅を北に歩いた高架下。ん、なんだココ。再開発に取り残された昭和の高架下。しかも暗い。あれ、やべー場所に来ちまったのか。その直後に店舗発見、券売機を見て仰天。

「お客様感謝デー ステーキ・カレー 670円」

すごすぎる、しかも毎日感謝デー。30年続く老舗の専門店。これよ、これ。こういうのを求めてるんだよ。もう一枚、食べられそうだったんですが、朝の2杯ラーメンを思い出して我慢して帰路につくJeepさんなのでした。

 

和風塩、こちょうらん はなれ屋。

軽ーく食べたい午後に、「鶏ガラと魚介のWスープ」というふれこみの和風塩ラーメンを食べたんですね。そうしたら、これが予想外に美味しい。特に細めのストレート自家製麺が、近隣では味わえない上出来な麺で驚きました。

この店、頑張ってると思う。「こちょうらんはなれ屋晴れのち鶏@松江市学園南」である。

食べながら、僕が若かりし頃、音頭をとって出店した大学祭のラーメン出汁を思い出したのよ。こだわり症の僕がレシピを考えたとはいえ、素人が作るものだし、ネットの情報もない、スープの取り方を解説した本もない、そんな35年も前のことだから、たいしたことはできていないのは自覚しています。

でもね、高松市中央市場で仕入れた鶏ガラと野菜を業務用の100L寸胴で一昼夜、二晩に分けて取ったスープは本当に美味しかったと思う。二日で300食、両日午後には麺を追加発注したからね。

なんであんなに美味しかったのかなって自分なりに疑問だったんですがね、あるグルメ漫画(ちょっと思い出せない)のエピソードにこんな話があったんですよ。。。海外で外国人が作る日本式のラーメンが美味しい。なぜならガス代を節約せずに、大量の鶏ガラや豚骨でレシピ通りに長時間茹でるから。で、そういうことだったのかな、と。

35年前の出汁は、人件費とか厳密な利益なんか考えていなかったから、たっぷりの鶏ガラをしっかり茹でてた。おそらく業務用の醤油ダレには旨み調味料も入っていたんだろうけど、あれは「そういう味」だったんだなって思う。

なんて、思い出に浸りながら、美味しく頂いたラーメンでした。