アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

N島くんに「さよなら」なのだ。

今日、仕事していると電話が入った。

この正月にあった高校の同窓会で久しぶりに顔を合わせたばかりのKくんだ。彼が電話で告げたのは「N島くん」の訃報だった。まだ38歳だというのに。心筋梗塞で突然のことだったという。すでに葬儀も終わって2週間だというので、初盆に参ろうと約束して受話器を置いた。

N島くんはハンドボール部のエースで、背も高くイケメンで、国立大学教育学部の体育専攻に進学した。高校の2年3年と同じクラスで仲も良かった。

正直…相当ショックです。

思えば「長渕剛」が大好きなヤツで、僕が「大沢誉志幸」にやられている頃、「ステイドリームはええで」と勧めていたっけ。同い年なはずなのにどこか大人びたところがあって、男兄弟に憧れていた僕は、もしかしたらN島くんみたいになりたかったのかもしれない。

修学旅行も同じ部屋で、その日「おみやげ」といって買ったばかりのワインを開けて酒盛りをしたっけ。瓶を箱から出したらさ、コルク抜きがないものだから、シャーペンでコルクを突き落として、みんなでラッパ飲みしたよな。それがまた、やけに酸っぱいワインで、おまけにコルクの破片が口について、まずいのなんの。

君にとって僕は友達だったろうか?

大学は、僕が香川でN島くんは京都。彼女が香川出身だって言って、僕のアパートに泊まっていったじゃないか。

大学の研究室にやってきて長渕剛の「LICENSE」を弾いて、僕の師匠が「ライセンスって、そうやって弾くんや」って一目置いたのに。N島くんやって、「Jeep、そんなにネックの太いクラギで、スリーフィンガーよう弾くな」って驚いてくれたじゃんか。

5年前の同窓会で久しぶりに再会したとき、「教師には向いてないって思ってふつーのサラリーマンしてる」って恥ずかしそうに話してたけど、僕はN島くんほど教師に向いてる人はいないと思うよ。

君は死んでしまったけど、僕は君のことを覚えてるけん。

だから今日だけは「N島くんにさよならなのだ」。