アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

J-200系

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ピックガードの好みを綴る第2弾。
今日はギブソンの「ラージピックガード」です。

ティアドロップに慣れていると、派手でデカイですね。
僕は当初、これが全く好きになれなかった。
トップを十分にガードしてくれますが、反面、ここまで振動体を
おおちゃっていいのかな?とも思います。

写真左1番目は1960年代のJ-200、2番目が現行J-200のものです。
オーガニックな曲線が魅力的です。
ガードの形状も年代や仕様によって、微妙に異なります。

総じて最近のは、タンポポの線がやたらと太いのが気になりますね。

J-200は、45や50と違ってスケールが長めです。
そのため、ブリッジよりとヘッドよりとでは、ストロークした時の
音のニュアンスが大きく変わります。
18fあたりをジャカジャカやると、とても気持ちが良いんです。
ヴィンなJ-200の18fよりに弾き傷が多いのはこのため。

ですから、Martin系のティアドロップにはない、指板近辺にまで
ガードが延びているのは一理あるんですね。

写真左から3番目は、再販されたJ-185です。
薄型&ベッコウ柄。形状が、やや右に立ち上がった曲線になっています。
指板よりの部分が大きく見えて、ちょっとブサイクです。
僕的にはJ-200のように、指板に向けて収束していく曲線のほうが好みです。

で、もっとブサイクなのはこちら。
写真右はJ-45(チェリー退色)1968年のピックガード。
厚型&飴色。J-200に比べて、下のバランスが寸足らずな印象です。

僕的にはJ-200の60年代が好みです。

けれども、オールドやヴィンテージの「ラージピックガード」に多いのは、
剥離することがあり、木工ボンドなどを注入して接着し直していることが
あるんです。丁寧な仕事ならいいんですが、飴色系のものは透明部分に
接着剤の硬化後が見えたりして要注意。

J-200は、研磨剤を含んだポリッシュなどで拭いてしまうと、
せっかくのタンポポが消えちゃいます。