アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

ピックガードのデザイン

ピックガード・デザイン相関図

ピックガードのデザイン相関図を作ってみました。暫定版です。 注1)年代等を考慮して作成していますが、縦軸と年代に整合性はありません。 注2)他社メーカーに影響を与えているものは「■→」で表示。 同社で影響下にあるものは「→」で記載。 注3)Martin…

Epiphone系

Epiphoneは、もともとオリジナルの質の高いギターを製作するメーカーでした。 Gibson社の傘下、現在で言うところのOEM(技術提携や商品の製造販売許諾を受けること) メーカーとなります。 80年代は、Gibson名義で販売できない低価格帯のギター製造を担うと…

Ovation型

アセテートやセルロイドのシートをトップ板に張り付けてあるのが いわゆるピックガードですが、Ovationのものは独特です。 オベーションといえば真ん中にあるはずのサウンドホールがなく (サウンドホール仕様のモデルもある)、トップの肩口に幾つもの 穴が…

Ts'T型

YAMAHAの次に登場願うのはTs'T(テリーズ・テリー)です。 アコギにあまり詳しくない方は、「なにそれ」かもしれません。 が、長渕剛、さだまさし、アルフィー坂崎などなど 弾き語り系のミュージシャンがこぞって使用しているので、 どこかで一度は見ている…

YAMAHA型

日本のアコギの歴史は、MartinやGibsonの模倣から始まっています。 僕は決して「模倣」が悪いことだとは思いません。 少なくとも技術の「伝承」は「模倣」から始まるからです。 肝心なのは、模倣から独自のスタイルを編み出すことができるか、 ということで…

Taylor型

Gibsonの旧Jumbo型に影響を受けたとおもわれるのが、 Taylorのピックガードです。 写真左からK-20,510,615で全て80年代のもの。 ちょっと「オバケのQ太郎」ちっくです。 ブリッジ右に逃げていく曲線が、ひょろりん、と絶妙(微妙?)なエッジ。 あんまり好…

旧Jumbo型

派手なピックガードが印象的なGibson。 そのルーツ的デザインがこのかたちです。 比較的小さいし、とくに図案が施されているわけではありません。 でも、Gibsonらしい主張が感じられるデザインですね。 ● 写真左は現行機種BLUES KING。 1932~45年の間に製造…

Guild型

MartinやGibsonの強烈な個性に押され気味ではありますが、 Guildのピックガードも充分個性的です。 系統としてはGibson J200のラージピックガードに近いですね。 けれども、ツノがなく、ゆるやかな曲線だけで構成された形状です。 どうしてこういう形になっ…

DOVE系

J-200系のラージ・ピックガードも衝撃的ですが、 DOVE系はさらに上をゆく衝撃度です。 基本的には、Martin Dサイズと同型のスクエア・ショルダーに 付けられるピックガード。 もうなんだか、でっかい南方のコウモリが引っ付いてるくらいの勢い。 きっとデザ…

J-200系

ピックガードの好みを綴る第2弾。 今日はギブソンの「ラージピックガード」です。 ティアドロップに慣れていると、派手でデカイですね。 僕は当初、これが全く好きになれなかった。 トップを十分にガードしてくれますが、反面、ここまで振動体を おおちゃっ…

ティアドロップ型

音も形も好みなのに、ピックガードだけ気にいらねぇ ということもママありまして。 僕的ピックガード観を「ワガママ」に書いてみます。 ● まずは、ピックガード・デザインの王道、 ティアドロップ型です。 涙型、ん~~なんとも物憂げな響き。 Martinのコピ…