アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

型番「SJ」の謎を追う!なのだ。

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ひさびさにアコースティック・ギター的な話題。

ギターのことがもっと知りたくなって、いろいろと雑誌をみていると、メーカーが違うのに同じ名称の型番を使っているものにでくわします。その一つが「SJ(エスジェイ)」。

そのなかの一機種はスモール・ジャンボの略だと知って、ぜんぶそうだと思っていたですが、なんかヘンですよね?「小さい大きい」みたいな。どっちやねん、と。ま、どっちでもええことですけど。

これ、僕がギターオタクとして最初にぶつかった知識の壁です。

わかりやすく写真を集めてみました。左からいきますよ。ご存じギブソンのSJ-200です。アーチトップのSuper400と、フラットトップのJumboっていう先行機種から、発売当初は「Super Jumbo(スーパージャンボ)」略してSJの型番を有し、価格の200$をつけて「SJ-200」と命名されています。

お次。すでにGibson J-45が人気機種となって、その上位機種として発売されたのがこの「Southern Jumbo(サザンジャンボ)」略してSJ。このモデル名は黒人ブルースを意図する「南部、南の」を指していて、モデルカラーはこのブラウン・サンバーストのみ。ナチュラルカラーは、CW(カントリー・ウエスタン)という型番をもっています。当然、これは「西部」を意図した名称です。

つぎはSJではないんですが、のちの他メーカーがいう「SJ」は、このJ-185のボディサイズを指していると言って間違いではありません。ご覧のようにSJ-200よりもひとまわり小振りで、ウエストも締まった取り回しの良いギターです。

このJ-185のボディサイズは、「Small Jumbo(スモールジャンボ)」略してSJと呼ばれるようになっています。つまり「ジャンボ・サイズの小型」というほどの意味です。コリングスもソモギもスギクラフトも、基本はダルマ形状でウエストが締まった、比較的小振りで取り回しの良いサイズをSJと呼称しているようです。

スーパージャンボ、サザンジャンボ、スモールジャンボ。こんなとこですかね、SJの型番は。…あれ、楽器屋によっては「セミ・ジャンボ」って訳してる店があるな。


…SJかぁ、まだまだ謎が多いなあ。(ダウンタウンごっつの「ミラクルエース」風に)