アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

アコギ恐怖奇譚

ええ~今日は、アコギやってて怖かった体験談をひとつ。

今から20年も前の話。
大学の学園祭でラーメン屋をやるのが恒例だったのですが、
そのテント前の路上で、師匠と弾き語りをしました。

そこへ二人の外国人、たぶんフランスか米国の人がやってきて、
セッションをしよう!みたいなことを言うわけです。
こっちもノリノリですから、オッケーオッケーみたいな感じで、
ブルースの循環コードでジャカジャカ。

フランスさんはGのハーモニカを心地よく吹き始めます。

テント前にも人だかりができて、ラーメン屋も大繁盛です。
フランスさんも、アリガトウ(って多分言ってた)で、
気持ちよく去っていきました。

次は、師匠のソロで長渕剛巡恋歌』。
ハーモニカ・ホルダーにGのハーモニカをはさんで、
ライブバージョンの激奏を繰り広げます。


学園祭が終わった次の日、ラーメン屋の収益で打ち上げ。
二日の営業で18万の純益ですから、2次会までタダ酒、タダ食い!
ところが師匠が来ません。

とうとう彼は1週間、大学にあらわれませんでした。
ようやく姿を現した彼は、明らかに病み上がりで、

「へんな病気うつされた。すげー高熱が出ておたふく風邪みたいに
アゴがいてえ。病院じゃ、わからんっていわれるし…」

というのです。こえ~~~。


それから、2ヶ月ほどしたある夜。
誰もいない研究室で、わびしさに耐えかねた僕は、ギターを弾いて
まぎらわせます。まあ、いつものことです。

で、興に入った僕は、研究室に置いてあった師匠のハーモニカを
取り出し、巡恋歌を激奏。


ええ、倒れましたよ。


40度の高熱が出て、アゴが痛くて。医者でも「わからん」って言われました。
1週間寝込んで、回復するなりGのハーモニカを鍋で煮沸しましたよ。

当時、海のものともや山のものともつかない「エイズ」って病気が話題でしたから、
ほんと~~~~~~に怖かったっす。

セッションって、怖いんですね。