アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

Taylor型

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Gibsonの旧Jumbo型に影響を受けたとおもわれるのが、
Taylorのピックガードです。

写真左からK-20,510,615で全て80年代のもの。

ちょっと「オバケのQ太郎」ちっくです。
ブリッジ右に逃げていく曲線が、ひょろりん、と絶妙(微妙?)なエッジ。
あんまり好みの形状ではないのですが、単なる模倣ではなくて、
しっかりとテイラー顔になっているところは高評価。

テイラーは90年代初頭に紹介されたメーカーです。
ネックとボディの接合部がボルトで留まっているとか、
大型工作ルーターを導入した生産体制だとか、
UVを用いた硬化速度の速い特殊な塗装だとか、
「そんなことしていいの?」的な技術革新をおこなう意欲的なメーカーです。
当初は疑心暗鬼だった業界も、その先見の明に脱帽。

現在では、超人気メーカーに成長しました。
材質やサイズによるバリエーションが多く、様々な好みやスタイルで
選べるのはテイラーのメリットです。

また、工作精度の高さには定評があります。
多くのミュージシャンが使用していますが、それはツアー中に問題が出たとき、
地元のテイラー・ショップで購入しても、すぐに実践で使えるからだそうです。
製品にバラツキが少ないということで、試奏さえしておけば、
通販で購入しても安心なギターかもしれません。
反面、ギター固有のアクは少ないので、そういった個性重視の人は敬遠しがちかも。

中古になると比較的お得な価格で買えそうです。