アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

旧Jumbo型

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派手なピックガードが印象的なGibson
そのルーツ的デザインがこのかたちです。

比較的小さいし、とくに図案が施されているわけではありません。
でも、Gibsonらしい主張が感じられるデザインですね。

写真左は現行機種BLUES KING。
1932~45年の間に製造されたL-00をベースとした再販モデルです。
復刻モデルだけに本来の価値よりお高めですが、
ブルージーな雰囲気はぴかいち。

Gibsonのスモール・サイズは、楽しいです。
L-1をベースに復刻されたメイプル・ボディを弾いたことがありますが、
ブルースやるにはもってこいです。

写真中はJ-35。
1934年にはじめてラウンドショルダーのギターが発表されるのですが、
それが元祖Jumboです。ジャンボのピックガードは、L-00と同型のものに
斜めの縞が入った柄モノが使用されます。
これをフレイムパターン・ピックガードまたはタイガーストライプと呼んでいます。
希にファイヤー・ピックガードと呼んでいる人もいます。

Jumboの廉価版後継機となったのが、このJ-35です。
1936年発表時の価格が35ドル。ヴィンテージは80~100万越えですって。

写真右はJumboの高額版後継機、Advanced Jumbo。
写真は再販されたモノ。

ブリッジよりのラインが、逆アールになっているあたり、
のちのJ-45,50,SJにみられるティアドロップに受け継がれてますね。(vol.1参照)

僕的には、かなり好きな部類で点数高いデザインです。
再販の単なるベッコウ柄は魅力半減ですけど、
フレイムパターンはかっちょいい。主張しながら派手になりすぎない良さがある。
あんまりハッキリとストライプになると、ちょっといただけません。

再販のようにリ・デザイン(デザインし直すこと)すると、
強調しすぎて改悪になってしまうのはなぜだろう。