アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

気になるGibson J-200 ARTIST '78

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【2007,12.13現在】
これ結構お買い得じゃないですかね。基本的にはギブソン・アコースティックの最上位機種J-200なんだけど、ブリッジの仕様が異なる「ARTIST」モデル。

バックはお決まりのメイプルですが、ほどほどの虎杢。ブリッジと指板はブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)。サンバーストカラーのすえた雰囲気と飴色のピックガードがいい感じ。

残念ながら1970年代のギブソンって人気ないんですよね。

ギブソン社は1969年頃から各モデルのデザインを見直すのですが、それが旧来のファンには受け入れ難かったこと…例えばスクエアショルダーのJ-45とか。。。

斬新な企業努力ともとれる内部構造の変更が成功したとは言えなかったこと…例えばブレイシングやネックの仕込み角度の変更など。そして、1974年に工場をカラマズーからナッシュビルへ移転し始めたおり、熟練工の一部はカラマズーに残ってしまい、技術の継承が進まなかったこと。。。

これらのことが重なって、1968年までのものとそれ以降では、中古価格が10万から20万以上もの差が出るに至っています。僕的な「気になる度」からしてもその市場価格は間違っていないと思います。

けれども本物件に関して言えば、石川鷹彦大先生が唯一所有しているギブソンモデルということもあって、印象は悪くありません。むしろ60年代以前のJ-200は高騰しすぎているので、お得だと思います。

20万円でおつりがくるんですから。

新品のJ-200よりも断然お安いんですよ。上記の理由でUSED(中古品)価格になっていますが、ギター的にはOLDといっても良いと思いますし、ヴィンテージの入門者用としてはちょうど良いのではないかと思います。

アーモンドグリーン
http://www.almondgreen.com