アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

なんちゃって富山ブラック

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富山ブラックと称するご当地ラーメンが全国区になって久しい。

新潟に住んでいた頃、北陸道を使って1時間の富山市内で仕事を終え、地元出身の後輩につれられて訪れたのが「大喜@富山市西町本店」だった。当時は浮世絵などの美術品の数々がところせましと並べられた店内で、なぜか仏像を見つめながら「卒倒しそうな」ラーメンを食べなければならなかった。

卒倒しそうな。。。。

いかにも醤油辛そうな黒いスープは、血圧上昇間違いなしの塩辛さである。血圧の高い人なら卒倒するのも冗談ではないんである。こんなラーメン、二度とたべねぇ~と心に固く誓うのだけど、しばらくすると食べたくなってくるのが不思議。

何度か訪れたその店が、いまでいう「富山ブラックラーメン」の元祖であった。

初代店主高橋青幹さんが昭和二十二年に創業した「大喜」は、もともと肉体労働者の白飯弁当のおかずとして考案された。醤油辛い黒いスープには「まだ出てくる」と思わず口にするほどチャーシューが全体に混ざっていて、好むと好まざるとに関わらず、大量のブラックペッパーがあらかじめ投入されている。

この本店は基本的に取材拒否の店だったが、富山ブラックの名とともに知られている。

さて、本日昼食に選んだのは「なんちゃって富山ブラック」。なぜなら島根大学学生食堂、12/10-14の限定メニューだから。日赤松江病院の外来食堂につぐ冒険である。

スープは化学調味料だが本物よりも薄口で食べやすい。ほんまもんの塩分濃度なら間違いなく売れないだろうが。。。麺はフリーズドライで420円なり。近辺では食べられない醤油味なので、これもありとしておくが2度目はないだろう。