アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

霊感は感染する後日談

この記事は、「霊感は感染する、という体験」の後日談です。
必ず前の記事からお読みください。
http://blogs.yahoo.co.jp/jeepkotani1968/10048971.html


さて。既報のとおり、これが伝統行事の合宿だったから、おもしろい。
この話は合宿を控えた1年生をビビらせる格好の出来事となった。

ところが、二つ下の後輩が、僕らの体験を上回る体験をしてしまう…。

僕らが泊まった民宿の、あの離れは12畳ほどのスペースの1/4ほどを襖で仕切れるようになっていた。
いつもは開け放しているが、女性が着替えの部屋として使えるよう、そうしてある。

二つ下の後輩の中にも、就寝時間が早い女の子Tさんがいて、うるさくて眠れないからと、
一人で間仕切りされた部屋に布団をひいて眠りについたという。

深夜二時を過ぎた頃、そのTさんが「シクシク」と泣きべそをかきながら、皆の部屋に戻ってきた。
その日はそのまま就寝したようだが、翌日その理由を聞いて、一同凍りついた。

深夜、Tさんは自分の耳を疑った。
窓の外は堤防でそのむこうは浜辺だ。この浜は、結構広く弓なりになっている。
堤防も砂浜に沿って弓なりに3kmほど続いている。
Tさんは、どこか遠くで女が高笑いしているのを聞いた。

布団を頭までかぶってみたが、その笑い声は尋常ではなかったという。
「きゃはははははは、きやぁーはははは…」
Tさんは、あることに気が付いて、皆のいる部屋に逃げ込んだ。

あること。

その女は高らかに笑いながら、明らかに全速力で堤防の上を走り、
こちらに近づいていたのである。