ギター遍歴８～なんか来ちゃッたんですけど～

６代目のTakamine購入から２ヶ月後のある日。
宅急便がどでかい段ボール箱を届けに来た。身に覚えは全くない。
実家のオカンからの荷物は、決まってみかん箱だったし、
そもそも自家用車を持たない我が実家に、これほどの荷物を送る器量はない。
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ギャンブラーでヤクザな僕は、小学生の頃からその才能を発揮していた。
プラモデル屋さんのハンコ集めると、夏祭りの日に豪華景品が当たるという
大盤振る舞いなクジがあったんです。
１回しか引けなかったんですけど、１等賞でプラモなラジコンカーご当選。

おば「すごいねぇー、昨日晩、おじさんが一生懸命ひいても１等でなかったのに」

あの、おばさん。
この三角クジで、なんで前日に当たりくじを探してたんですか？
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箱の中身はTakamineのロゴが入ったギターケースだった。
「むぅ、買ったギターケースと交換してくれってことかのぉ」
ケースにしては重いのであけてみると、OMサイズのギターが入ってる！？

＜ご当選おめでとうございます。弊社プロトタイプにネームプレートを
入れてお送りします。ぜひ、ご愛用くださいませ。＞

もうね、有頂天っすよ。14フレットに白鳥貝のプレートが
僕の名前を刻まれて収まってるんですからね。これが７代目のギター。
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で、現実なのか夢なのか、舞い上がった僕は書店に走り、
当選結果が掲載されているというギター雑誌を買いに行ったのです。
当然「西調布○○様」ってね、ありました。
ところが、それまでギター専門誌に見向きもしなかった僕が、
その雑誌を手にしたことから、火がついちゃうんです。