アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

忘れじの讃岐のラーメン

いやぁ~この10年くらいで香川県にもラーメン屋が増えましたねぇ。

僕が住んでいた頃には、ラーメン屋といえば「豚太郎」という何でもアリの中華定食屋チェーンだけでしたよ。飲んだ後に居酒屋「五割安」のネギがいっぱいのっかったラーメンは美味しかった記憶がありますが、わざわざ食べに行くほどのラーメン屋はほんとに少なかった。

時間だけはたくさんある学生でしたから、わざわざ2時間かけて徳島県池田までラーメン食べに行きました。あとは中央卸売市場近辺の屋台ラーメンとか。京都の天下一品が進出するのはまだ先の話でした。現在のサンポートなんか想像もしませんでしたね。当時、残念ながら香川県はラーメン後進国だったといわざるを得ません。

しかぁ~し、である。最後に食して16年が経とうとしているのに忘れられないラーメンがある。

当時、僕は坂出の小学校で教育実習を行っていた。6週間にわたってハードな実習が続く。どれだけハードかといえば、5週目にはボロボロになったまま家を出て、原付バイクでうたた寝して転倒してしまう僕。はやくしないと電車に乗り遅れるーって、そのまま走り出したのは良いけど、駅寸前の信号待ちで自分の身体を見たら、背広が破けて血が出てる。うげ、こんなの小学生に見せられねぇ。って、着替えに帰って遅刻したくらいハードなんだぞ。どうでもええか。

そんでも楽しかったんですけどね、一つだけ除けば。ひとつ。神経質な指導担任の女教師とソリが合わなかったことですわ。一日中「忙しい」を連呼する人で、僕ら実習生を邪魔者扱いするんです。いえ、僕らはお邪魔してる立場だし、見ていてもホントに忙しそうなんですけど、それは実習生の責任ではないのにね。そんなとこがね、ちょっと辛かったです。

で、そのクラスに配属された実習生で男は僕だけですから、おもてだって打たれなければならないこともあるわけですね。あんまり精神的にやられないタイプなんですけど、あの時は結構参りました。

そんなときは、夕食にかならず行っていた店がありました(昼食は給食だから)。その店はラーメンの美味しい中華料理屋なのですが、教えてくれた先輩にはすごく感謝しています。それがなかったら爆発してたかもしれません。

店の名前も全然覚えてなかったし、場所すら曖昧で、現存するのかもわかりません。ので、検索かけてみるとあらびっくり。有名店なんですね。当時、背脂がのったラーメンは衝撃でしたね。ほんとおいしかった、忘れじの讃岐のラーメンです。

「大政」坂出市駒止町1-3-24