アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

オークションのギターvol.4

それにしても、いつからオークションが業者だらけになったのか。

手数料が必要なかった頃、「業者は出て行け」的な雰囲気があって、
業者は個人のフリをして出品するような状況でした。
手数料によって、業者は堂々と出品するようになったのです。

それはともかく、業者がべらぼうに低い開始価格を設定して
出品するのにもウラがあります。

業者が出品するのは、次の理由があることを知っておきましょう。

1)店舗型楽器店で、なかなか売れない商品を出品する場合。
  出品元をチェックすると、それが店舗型かそうでないかは
  すぐにわかる。何らかの理由で、店舗では売れ残っている
  物を処分するために出品している可能性がある。
  このような商品は「即決」として提示することが多い。

2)無店舗ディーラーが販売方法の一環として出品する場合。
  店を持たずに通販によって成り立っている楽器屋は、自社
  サイトが唯一の販売ルートになるが、より効率の高い有名
  オークションに出品する。この場合も「即決」提示がある。

3)無店舗ディーラーが、広告として出品する場合。
  極端な開始価格(例えば、新品D-45を25万から等)を設
  定して、多くの目に触れることを目的としている。これに
  よって自社サイトへのアクセスを増やし、その他の商品の
  購入を期待する。最低落札価格の設定で、店が損をするこ
  とはない。

というわけなので、店舗型の出品は売れないワケがある、
と考えられ、僕はお奨めできません。

また、無店舗型の場合、低価格は魅力的ではあるものの、
利益幅の大きい海外有名ギターしか扱わず、
しかも正規代理店ルートではないため、
場合によっては国内での保証を断られる可能性があります。

無店舗型販売の会社登記をおこなっていても、ドロンされる
リスクもあり、これもお奨めできません。

出品者が業者なら、オークションではなく「通販」だという
認識を持つべきですね。