アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

せつない同窓会なのだ。

年始に帰省したおり、高校の同窓会に参加しました。

卒業後20年の節目ということで感慨深い同窓会ではあるんだけど、最後の最後まで参加することを戸惑いました。それこそ二十年ぶりに電話をくれた旧友Yがいたからこそ、踏みきれたと思う。

高1&2年に同じクラスだったYとは「つかず離れず」といった仲で、初めてのタバコを吸ってみたり、学ランの着こなしやポマード、日焼けクリームやコロンの話をあれこれとしていた…まぁ、アホ仲間です。

どのくらいアホだったかというと、夏休みの夏期講習中に日焼けクリームを塗って窓際に座り、一生懸命に日焼けぐあいを競った。そんでもって自転車で軽く二時間はかかる海水浴場に遊びに行く、と。別にナンパするとかいう目的ではなく、「夏は海水浴で日焼けじゃろ」みたいな。進学校に対するささやかな抵抗だったんですな。

さて、なぜこんなに面白い旧友と会えるのに最後まで悩んだかというと、片思いだった女の子が来るんじゃないかと思ったから。んで、ほんまに来てた。高校時代の憧れの女の子は、彼女だけ。

それだけにトラウマになっとる。

まず、彼女や当時の雰囲気に関連した事柄に触れると、情けないようなたまらん気分になる。例えば…「そして僕は途方に暮れる」とか「めぞん一刻」とか、ペパーミントグリーンに代表される80年代の配色とか、「北斗の拳」とか「角川三人娘」とか。とんでもなく自分のことを情けなく感じたんだろうね、二十年経過した今でも年に一度はその子が夢に出てくるんよ。

夢の内容は、すぐそばをすれ違ったり、彼女から話しかけてくれているのに、どうしても話ができないというもの。あぁ、また話せなかったなぁとせつない気分で目が覚める。

だから、現物(←失礼)がひどいことになっていてもショックだし、そうでなくても僕がメタボリックで無惨なことになってるし。笑)…そして、現実は、ですな。

変わってなかったっす、彼女は。それなのに僕の周りにはオッサンばかりが集まってきて、話しに行けないじゃないかぁ! というのは言い訳で、話しかける勇気がなかったっす。

こうしてトラウマの傷口に塩をすり込むような、せつない同窓会になったのでした。