アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

古いモノは高いのか?vol.3

特殊な仕様でない限り、70年以降のギターは古くなれば安くなる。

売ることを考えている方にとっては残念なことです。
購入する方にとっては、このあたりに秘策がありそうですよ。

例えば、50~60年代製造でも、市場が確立していないギターなら、
狙い目になるでしょう。状態が良ければ、手頃な値段で枯れた
味わいのギターを手に入れることができます。

要は「投資」を目的とせず、「音」を重視するという方向です。

現在、一時のヴィンテージ・ブームを経て、MartinやGibson
価格が高騰してしまいました。けれども実際は、国内でヨコに
移動しているだけで、ブームの時のように海外から
どんどん仕入れるといったことは、ほとんどおこなわれていません。

つまり、需要=供給のバランスが取れてしまっているのです。

本来なら価格が下がってもおかしくないのですが、一度上げて
しまった相場観を破壊することはできません。価格を下げることは
所有者にとっても中古楽器屋にとっても好ましくないからです。

このような現状で上記のオールド&ヴィンテージは、
決してギターに見合った価格ではなくなっている、と考えて
差し支えないと思います。

70年代以降のMartinやGibsonブランドの上位機種を狙うのもアリです。

値段が上がらないのは、「木材が違う」とか「ブランド化が進み
効率を重視するようになった」とか「企業買収に絡むデザインの変更」など
さまざまなことが要因となっているようです。

そういったことをご自分で判断されれば、
良いものを手にできる可能性は高いと思います。

僕がお奨めするのは、90年代製造の比較的新しい高額ギターです。

定価60万とか90万といったビックリするような高額なものも、
半額程度で手にできるのがこのあたりです。
そりゃ、半額でも高いですよ。そのかわりギターの実質的な
価値から考えれば、かなりお得ではないでしょうか。