アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

ティアドロップ型

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音も形も好みなのに、ピックガードだけ気にいらねぇ
ということもママありまして。
僕的ピックガード観を「ワガママ」に書いてみます。

まずは、ピックガード・デザインの王道、
ティアドロップ型です。
涙型、ん~~なんとも物憂げな響き。

Martinのコピーモデルで育った世代としては、
この形が標準で、他の形には取っつき難かったりします。

写真左が「いわゆる」ティアドロップ型。Martin Dサイズのものです。
サウンドホールの半分弱をほぼカバーするデザイン。
ググッとカーブして、ブリッジと平行アールで切れるのが特徴ですね。

使用感も優れています。よほど激しい振りのストロークでない限り、
充分トップを守ってくれます。

僕的には、やっぱり「標準」ってイメージで、ベッコウ柄が好みです。
アセテートなら「白のベースに黒」の2層式で、
断面に白が見えてるモノじゃなきゃヤダ。

写真中のティアドロップは、いちばん「涙」のイメージに近いですね。
Martin OMサイズのものです。現所有のCollings OM2Hもこの型なんですが、
実はあんまり好みじゃありません。

なんか「不二家のペコちゃん」っぽくない?

サイズ的にもフィンガー・ピッキング重視だからなんでしょうけど。
このデザインを取り入れているメーカーや個人製作家も多いです。
トップに貼り付けるってことは、板の振動を抑えてしまうので、
なるべく小さい方が音のためにはいいんでしょうね。
でも、サウンドホールの1/4しかカバーしないので、弾き方によっては弾き傷が。

写真左は、僕、好きなんです。Gibsonの40~50年代半ばのJ45,50,SJに付くタイプ。
ブリッジと平行に切れるのではなくて、逆アールがついてるのが特徴。

Martinに比べると、激しくストロークする方が多いGibson
そういう意味では、ちょっと小さいんですが、充分に機能的です。

王道型はドカッとお座りになられていて、「ワシがピックをガードするんじゃ~」って
意気込みを感じるんですが、Ginsonのほうは「まぁの、ガードしきれんかもしれんがの、
ええやん、傷の一つや二つ」っていう感じですな。
ペコちゃん?ペコちゃんは「てへっ、あんまり強く当てないでね。小指くらいなら許しちゃう」

あんた……ガードする気、あるんか?