アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

気になるTakamine KM-70 '06

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【2006,6.11現在】
ギターにペイントしちゃう人っていますよね。絵を描くまではいかなくても、シールを貼っちゃうとかね。僕と同じ世代ならエレキ・ギターに「横浜銀蝿」とか「聖子命」、「なめんなよ!」なんていうシールを貼った友人の二人や三人、知ってるでしょう?

僕は、そういう感覚がさっぱりわかんないんだけど、古今東西、楽器になんらかの装飾を加えるっつーのは、フツーのことのようです。

雅楽に使う和太鼓や鼓(つづみ)にも、漆(うるし)で加飾したものがあるし、ピアノやハープに香木や貝殻の象眼(ぞうがん=彫って埋めて平らに磨く)があるものも見たことがあります。

アコースティック・ギターも例外ではありません。YAMAHAのカタログには蒔絵が正規のオプションになっている。Takamineは木材の象眼装飾には力を入れていて、国内では最先端のレーザー加工技術を取り入れたメーカー。

コンピュータでNCルーターを制御する工作機械は珍しくないんだけど、加工するには限度ってモンがある。これがレーザーになると、かなり細かい仕事が可能になるようです。

たとえば、ミュージシャンの手書きのサインをスキャンして、その形に指板の木材をえぐり、同じ形に切り取った螺鈿をピッタリはめるってことができちゃう。こうしてできたTakamine製の長渕剛モデルや押尾コータローモデルは、やっぱり工作精度も高いんですわ。

そこで、本物件の南こうせつ。「神田川」の貧乏四畳半フォークのイメージが強いんだけど、あれで(←失礼)ギターはヴィジュアル系なんですよね。YAMAHAに特注した蒔絵、サクラ吹雪バージョンや蓮バージョンは圧巻。Takamineも負けてはおれない!って出来たシグネイチャーモデルがこれなんですね。

ビジュアルは南宋仏画風ですが、結構(というか案外)、違和感はないですね。

僕もTakamineを持ってます。どんどん工作精度の上がってるメーカーだし、なんといっても「鳴るエレアコ」のイメージは、他の追随を許さない。。南こうせつが好きかどうか、ということだけです、問題は。

ギター専門店 パル
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