アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

Guild型

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MartinやGibsonの強烈な個性に押され気味ではありますが、
Guildのピックガードも充分個性的です。

系統としてはGibson J200のラージピックガードに近いですね。
けれども、ツノがなく、ゆるやかな曲線だけで構成された形状です。
どうしてこういう形になったのか、見当がつきません。(笑)

写真左1番目は、売れ筋だった70年代のD55。
ギルド派はこのドレッドノートのD系か、ジャンボのF系の一方を
嗜好する場合が多く、どちらも好みって言う人は意外に少ないんですね。

D系のピックガードは、ご覧のように一見ほかと同じような形ですが、
F系と比べると細身なんですね。
デザイン的には、各部の比率が違うものを「同じ形のように見せる」のは
高度なテクニックを要します。ウニッとした形ですが、ちゃんとギルドの
顔になってますね。

写真左2番目は一方の雄、F50-R。3番目は12弦仕様のF412です。
ギブソン・ジャンボを彷彿とさせるボディに、若干大きめのピックガード。
D系とくらべるとブリッジまでの距離が明らかに短いです。

やっぱりギルドといえば12弦のイメージがあります。

写真左4番目は珍しいF212カッタウェイの12弦仕様。
ギルドのカッタウェイ、はじめて見ました。
ピックガードもこのようにカットされるんですね。
まぁ、余り計画的だとは思えませんが。はみ出る部分を切ったという。(笑)

Guild社はフェンダー社に買収、傘下となりまして、
気になってはいても、買い控えているファンも多いと聞きます。
けれどもオールドはしっかり作られていますし、
中古価格も20万前後からあったりして、いいと思いますよ。

重いですけど。

Guildって名称は、中世ヨーロッパの職人共同体、ギルドから
命名されています。がんばって良いものを作り続けて欲しいですね。

僕的には、このピックガード、決して嫌いではないです。
たしかにボディ・デザインは、2番煎じ的な印象はありますが、
ちゃんと独自の顔を持っていると思います。

形は、スリムなD系のものが好みです。