アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

DOVE系

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J-200系のラージ・ピックガードも衝撃的ですが、
DOVE系はさらに上をゆく衝撃度です。

基本的には、Martin Dサイズと同型のスクエア・ショルダーに
付けられるピックガード。
もうなんだか、でっかい南方のコウモリが引っ付いてるくらいの勢い。
きっとデザイナーは、
「あの~こんなのも作ってみたんですが…え?オッケー?マジ?」
ってな感じだったのではないかな。

写真左1番目は、C&W(カントリー・ウェスタン)のピックガード。
C&Wは、もともとJ-45の上位機種SJ(サザン・ジャンボ)の
ナチュラル塗装として作られたものが、56年に名称を与えられた機種です。

ですから、60年代前半までは45系のラージピックガードが主流で、
大型化するのは63年のスクエア・ショルダー導入前後です。

形状としては肩口に2点のツノが特徴的で、図柄はなく、無地のベッコウ柄です。

写真左から2番目はHumming Bard。
1960年にGibson社が始めて導入したスクエア・ショルダーの機種で、
ボーカル伴奏用であったため、この名称がつけられたそう。

ご覧のようにピックガードの形状は、C&Wと同じで、ハチドリが描かれています。

写真左から3番目は60年代のDOVE、4番目は現行機種です。
DOVEはHumming Bardの成功を受けて、1962年に発表。
ピックガードには鳩が描かれており、初期のモノは手彫りであったそう。

DOVEはHumming Bardよりも高額だったため
兄貴分的なイメージですが、実際には弟分なのね。

しかもピックガードを見れば、むしろ兄弟関係にあったのは、
C&WとHumming Bardのほうで、DOVEは似て非なるモノです。

んで、僕的にはHummngBardが好きです。

C&W見てもわかるけど、あの面積で、装飾的な外形なのに、
何も描かれていないのは、かえって違和感があります。

DOVEは……………コウモリっぽさが強いよ。