アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

大山名人の思い出、なのだ。

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大山名人というのは将棋の「大山康晴十五世名人」のことでござんす。

たぶん「誰や、それ」の世代の方も多いと思いますが、今でいう羽生善治棋士の上をいく「将棋の人」であります。実は、僕、大山名人と将棋対決をしそうになったことがあるんです。。。しそうに。

そもそも僕が高校の将棋部に入部したのは、マージャンのカモを見つけるためだったんです。

当時、角川映画麻雀放浪記』で麻雀を覚えた僕は相手が欲しくてしようがなく、自分で手描きの麻雀カードを作って(←このへんが将来デザイナーを感じさせる)、将棋部で「麻雀教室」と称して初心者相手に小遣いを稼いでいたわけです。

つまり将棋には全く興味が無く、今でも王将と金の動かし方しか分かりません。。笑)

あるとき、郷土の有名人ということで高校の設立五周年記念講演に「大山康晴十五世名人」がやってきました。なんか見たことがある「ダルマ大師」のような御仁の講演タイトルは。。。。

「努力をすれば報われる」

もうちょっと、なんとかならんかぁ? 尾崎豊「ぬぅっすんだバッイクではっしりっさるぅ~」とか流行ってる高校生にそのお題はどうかと思うぞ。。って、20年間忘れることのないお題っていうのも、それはそれですごい。

さて、講演後。

ピンポンパンポ~ン、将棋部の皆さんは部室に集合してください、の校内放送。行ってみたら、大山名人が将棋をさしてくれるって云うじゃないですか。。冗談でしょ。。。しかも、三年生は僕含めて三人だし。

顧問「君やる?」
僕 「(首を大きく横に振って)ブルブルブル」

だいたい顧問の先生よ、僕のこと知らんやろ。。。結局、部長だったテイチャン(「夜の帝王」を略したあだ名)が名人と勝負することになる。

勝負の詳細は全く覚えていません。。というか、覚えていてもルールがよくわかりません。

テイチャンは僕にとって麻雀のカモ。ところが将棋は相当上手く、したがって麻雀もぐんぐんと上達して、こっちがカモになりそうになり、僕は将棋部から足を洗うことに。

努力をすれば報われる。。。名人よ、報われない努力もあると、40歳を前にして僕は思うんだが、名人の言葉とド素人と勝負しようというあなたの大きさは忘れんよ。。