お好み焼き、ふみや。
今日は僕の失敗談を聞いてもらおう。
高松在住の方ならここまでのくだりで「!!!」と驚いていただけたことだろう。
そうなのだ。僕にはめずらしく、下調べをせずに「よく聞く店名だな~」程度のイチゲンさん状態で暖簾をくぐったのである。この店、高松では老舗の有名店らしい。
なにが有名なのか。
モダン焼き、箸、青のり、カツオ節、皿、マヨネーズ。そしてビール! この店では全部NGなんだそうだ。
そんなこととはツユ知らず、夕方6時に入店すると客は僕とかみさんだけ。大きく「コ」の字型のカウンターが鉄板になっていて、その一角に着席。すかさず、オヤジさんが注文を取る。豚玉と肝焼きを頼む。
で、ビールを探すがそれらしきものがないから「もしかして酒出さない店か」と思いつつ、それでもここまでビールを我慢して炎天下歩いてきてるわけだから、聞いてみたわけ。
僕 「ここはビールは飲めるン?」
親父「道のむこうにな、飲めるお好み焼き屋があるけんな。そっちに行ったらええで!」
僕 「あ、そうなん(汗)」
親父「どうすんな、焼くんな、焼かんのな(イラッ)」
僕 「あ、ええわ、焼いて焼いて(汗)」
親父「道のむこうにな、飲めるお好み焼き屋があるけんな。そっちに行ったらええで!」
僕 「あ、そうなん(汗)」
親父「どうすんな、焼くんな、焼かんのな(イラッ)」
僕 「あ、ええわ、焼いて焼いて(汗)」
もう、うちのかみさんなんて、その親父の反応見て箸や皿もやばいと察して、口にも出さんかったからね。手本になる先客がいなかったのも災いしたが、この件に関しては、店のルールを察しなかった僕のミスだ。
僕はこういう店のこだわりを支持する。。。。もう二度と行かないけど。
こだわりはいいんですよ。だが、イチゲンの客がわざわざ聞いてるんだから、「ワリィな兄ちゃん、うちは酒出さんのよ」の一言がなぜ言えない。言われた客も気分が悪い、言った親父も気分が悪い。誰が得する?
で、無言の抵抗として僕がやったこと。
年季が入ったコテ食いを見せつけ、親父が水のおかわりを入れようと待ちかまえているところで、一口も飲まずに食い終わってやったわい。そっちがこだわりの頑固オヤジなら、こっちもこだわりの頑固な客じゃ。
ソースは甘めだけど旨いです。本体は脂で揚げ焼いた感じの薄めでペラッとした仕上がり。
いずれにしても、晩飯なら酒のつまみ風だが、酒が出ないので、お昼や午後のおやつ向きである。僕的には「思い出とワンセットで楽しむ味」といつもなら言うところ、だな。