アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

うちの嫁さん、うどん食い。

うちの嫁さんの自慢をしておこう。

昨日かまたま、失礼、たまたま「うどん全店制覇」を眺めていて、どのくらい讃岐のうどん屋に行ってるのか勘定してみた。僕は基本的にチャレンジを好まない。各ジャンルの旨い店を決めたら、その店以外にはほとんど行かない。なので、そんなにいろんなうどん屋を巡っているわけではない。僕はマニアではなくて「うどんファン」なのだ。

うちの嫁さんは、50件以上のうどん屋に行っているようだ。マニアに言わせれば少ないかもしれない。しかし、そもそも地元の一般的な讃岐人は、うどんのために遠くに出かけるなどという愚かな真似はしない。みんな馴染みの店を自宅や職場の近くに持っているから。主な足が自転車の嫁にしてみれば、50件はなかなかの数である。さすが讃岐人。

嫁さんのアルバムの中には、とっておきの一枚がある。「とっておき」と思っているのは僕だけで、彼女はたいして思い入れのある写真ではなさそうだ。その写真は、小学生の妻がものすんごいひょうきんな顔で、なんだこれ、な写真である。「クラスの人気者」といえば聞こえは良いが、はっきりいって放送コードぎりぎりの顔だ。100年の恋も冷める。んで、その後ろでちょっと引き気味の引きつった笑いを浮かべた同級生が写っている。のちに映画『UDON』に出演することになるタレント松本明子、その人である。さすが讃岐。

そんな嫁さんも実のところ食い物、というか「食」に対する執着は薄い。うどんへの愛情は特殊なのだ。ところが「生麺のうどん」を筆頭に、冷やし中華麺、ざるそば、パスタなどのゆで加減はピカイチにうまい。「讃岐直送」の打ってから数日経った生麺でも、ゆで加減次第ではここまで旨くなるか、という具合である。生麺のうどんの場合、たとえば15分茹で指定があるとする。たとえ讃岐直送でもその指定時間を守ると、県外者用のゆるいうどんに仕上がる。うちはかなり早めにあげる。んで、冷水で締める。冷水で冷やすんではないのだ。締めるのである。冷水でもんでいると、ググッと重くなる瞬間がある。この締めのタイミングまでは結構時間が掛かるのだ。

さて、ここまで持ち上げておいたら、さぞかし今夜はごちそうだろう。

え? 今夜はうどん? 晩ご飯にうどんは勘弁してくれ。