人差し指、痛い。

ギターが趣味の人にとって、指のけがは致命傷である。

ストレスのかかる仕事があっても、一日に一度だけギターをポロンと弾けるだけで生き返る。僕の場合、誰かに聞かせたい欲求もないので、ほんとにいじってるだけで癒される。

ところが指をけがすると、そのオアシス・タイムが「ぱあ」だ。

それだけに僕は、けがの危険があることはなるべくやらないように意識して避けている。仕事柄、カッターナイフなどの作業もあるのだけど、まわりの人間が引くほど、注意していると思う。

それなのに。

重たい鋼鉄のドアに、人差し指を挟んでしまった。部屋を出るときに、一旦ドアを閉めかけて、照明がついていたのに気がついて、閉まりかけのドアの内側に右手を伸ばしてスイッチをオフした。

その瞬間、知り合いに「おはようございます」と声をかけられて、振り向いたら…。みるみる紫色に内出血で、腫れてきてしまった。

たいしたことはないんですけど、ね。