アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

最終日は「なかむらうどん」で

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香川をあとにする日がやってきた。朝一、妻母を連れて「たも屋@朝日新町」の冷たいかけを食べたのは既報。その後、移動の準備を済ませて、最後の一件を考えた。

え? 計画してないんかって? 瞬間的な野性のひらめきが芸術には必要じゃけんの。

使えない携帯を駆使して、なんとか住所を探し当てたのは「池上@香川町」。8月11日に移転オープンが完了したばかりの「るみばーちゃん」の店。ところが妻はあまり乗り気でない。マスコミに取り上げられた直後のうどん屋はすごい、ということを学習しているからだ。(結果的に正解。盆を過ぎたこの時期でも炎天下、数十分の行列待ちだったらしい)

よし、池上に客が集中しているうちに人気店「がもううどん@坂出市」を襲撃だ!

そういう理由でもないが、坂出まで下道でチャーと行って、ズルッとうどん食って、サーッと瀬戸大橋を渡ればいいかという計画らしくない計画である。……野性のひらめきは甘かった。

結果的にいうと、定休日だったんである。自動車に常備してあるうどん本が4年前のもので、どうもその後に第3月曜日が休みになったようなのだ。しまったな~~。

そこで再び野性のひらめきでノミネートされたのが「なかむらうどん@飯山町」である。ピッピッピとカーナビに住所を打ち込んで、土器川を南へ。ここまで来て閉まっていたら、僕のなかの野性は大いなる眠りについているにちがいない。

で、開いてました。

適度な行列で安心。車を留めて最後尾につくも、すぐに玉をもらえた。釜玉を食べたい人が、卵をドンブリにとき割って、湯がきたての麺を待っているからだ。

妻は麺をテボで温めて「かけ」にするらしい。僕は……あ、しまった、温める前に麺のうえにネギをかけちまったぁああ。野性のひらめきで「冷たいかけだし」を発見。「ひやひや」に決定。

臨機応変、これぞ生きる力、どうぞ文科省

というわけで「客が裏の畑からとってきたネギを自分できざむ究極セルフ」と謳われたなかむらのうどんを食べた。あ~こりゃ、うまいわ。よく言われる軟体コシ、グミみたいな麺、口に入れたら胃袋に入る間に消える麺、これぜんぶ正しい。

ご主人の弟さんが経営する「中村@丸亀市」とほぼ同じ感じの麺なんだけど、こういう系列のうどんはマレだと思う。柔らかいのにコシもあって、ツルッというよりもザルッと入っていくうどん。熱いかけは本当に消えていくような麺だ。結果的に「冷たいかけ」になったけど、これまたツルッとした感じもコシも感じられて最高。

そうか、僕のなかの野性は「なかむらの冷たいかけ」を欲していたのか。

……フッ、やるな、僕のなかの野性も。