アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

元祖長浜屋@長浜のラーメン

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長浜で一番古い1953年創業の老舗「元祖長浜屋@長浜」に訪れる。24時間営業なのでホテルの朝食を抜いて早朝に。ええなぁ~、いつでも開いてるなんて、ええなぁ~。

朝の散歩がてら天神から歩いて20分くらい、地下鉄赤坂駅を北上して那ノ津通り長浜交差点を左折、300mほどで到着する。通りから少し道を入った場所に小さな店舗を発見。。。

けれども、通りの先にも「元祖長浜屋」の旗が立っていて「?」。様子をうかがうとタクシーやら自動車がたくさん止まっている。入り口付近を見ると「食券制になりました」との張り紙。なんとなく交通の便を考えた支店の雰囲気がして、せっかく徒歩なのだから小さい店舗に入ることに決めた。

店にはいると常連が数人。「ヤワ、カタ、ナマ」などの麺の固さを入店時に告げるが、何も言わなければ「並」が出てくると聞いていた。適当なテーブルに着席して水を汲んで待っていると、しばらくして饗される一杯のラーメン。

すご~く優しい豚骨スープだ。

魁龍@福岡市」の豚骨が「豚の骨」を感じるラーメンなら、ここは「ブタさんからとったダシ」というイメージ。なに?おんなじだろって? 心で感じてください。。。。と、言いたくなるほど、あっさりといただけるスープなのである。これなら朝食代わりになるのもうなずける。

麺も王道の細麺、見た目よりも量がある。青ネギと薄切り豚もすっきりと美味しいし、食べ進めたところで紅ショウガを入れて酸味を加えると、またさらにキリッと味わうことができる。

今回食べた豚骨ラーメンのなかでは、一番共感できるラーメンかもしれない。

全国的な豚骨ブーム、札幌ラーメンに続くご当地の元祖、こってり味の流行。博多・久留米ラーメンはかなり高いレベルで全国で再現されているようで、本場ならではの売りが見えなかったというのを感じていた。元祖長浜屋には店の雰囲気などの「味」だけではない要素がしっかりあって、わざわざ来るだけの価値があるように思える。

店から出て港まで歩いてみた。セリの終わった中央市場のなかを抜けて、なんだかヒィヒィ言いながら天神まで戻り、本屋と楽器屋を物色して機上の人になったのでした。まる。