アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

一蘭@天神のラーメン

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90年代半ば頃、福岡に鶏小屋みたいな旨いラーメン屋がある、との怪情報が全国を駆けめぐった。

讃岐うどんなら店舗自体が元鶏小屋(笑)だったといわれる「なかむら@飯山町」が思い当たる。福岡のこの店、よくよく聞いてみると「客自身が」鶏小屋のなかの鶏のような気分になる、というのだ。

あれから15年、もはや東京大阪に多くの支店をかまえる「一蘭@天神」である。

入り口で食券を買い、店員のオネエから注文用紙を受け取る。「二階へどうぞ」と言われて階段を上がると、空席を示す電光掲示板がある。空席ってなんやねん。ラブホやないねんから。

いや、ラブホというよりはもう少しディープな、新たな風俗系簡易個室をおもわせるカウンター。

両サイドが間仕切りしてあって、目の前には赤いのれんが半分ほど開いた状態。なるほど、鶏小屋かも。正面に人の気配がして、注文用紙に麺の固さやにんにく、辛みの量を記入して、渡す。

ほどなくして饗される一杯のラーメン。…するするする。

食っとんかって? ちがうがな、正面の赤いのれんが下がっていく擬音やがな。この赤のれんに、いろいろとこだわりが書いてある。なるほどのぉ~、心理学的にも有効な洗脳装置である。

さて、完璧半個室になったところでラーメンをいただく。基本のスープは、旨み充分の豚骨で甘みが強いのが特徴だ。僕的には「嫌いな甘さではないけど。。。」という感じの甘み。そこに唐辛子を中心にした「秘伝のたれ」を溶くと、ガ~~ン、ううまい。絶妙。

たいそう美味しいスープ、奇妙な空間に興味をそそられ、麺の印象が。。。なかったりなんかして。