アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

気になるEpiphone FT-79 TEXAN '64

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【2007,11.15現在】
ギター好きが「エピフォン」と聞けば、往々にして低価格帯のギターを連想します。

その昔、僕の子分(後輩ってことね)が「アニキぃ!ディスカウントショップでギブソンのギターを買いましたぜぇ」って意気揚々に飛び込んできました。「なにぃ!おいハチ、見せてみろい」「へい、これでがんす」。。。。「Epiphone by Gibson」ありがち。

もともとエピフォン社は、1930年代からギブソン社の強力なライバルメーカーで、品質の高いギターを作っていたのです。ところが1957年にシカゴの楽器販売会社CMI(シカゴ・ミュージカル・インストゥルメンツ)に買収され、当時、ギブソン社もCMIの傘下にあったことから、ギブソン社のカラマズー工場でエピフォン・ギターが生産されます。

1960年代のエピフォンは、ほとんどギブソン製といっても良いほど。特に人気の高かったモデルTEXANは、ラウンドショルダー、マホガニー材、アジャスタブル・ブリッジなど、ギブソンJ-45と同じです。廉価版などではなく、しっかりとしたギターだったのです。

ギタリストの大御所、石川鷹彦さんはMartin,YAMAHAを好んで使い、GibsonはJ-200を1本だけ所有しているようですが、J-45系の音が必要なときには、この60年代のエピフォンTEXANが登場します。NHK教育で放送された番組で流暢な「ヒヤ・カムズ・ザ・サン」のソロは最高でした。

さて、くだんのハチベイが購入した「Epiphone by Gibson」は、1970年代に入って生産拠点が日本やアジアに移ったあとの廉価版モデル。品質も値段相応、推して知るべし。

やっぱり、エピフォンは60年代のTEXANにかぎりますなぁ~。

クロサワ楽器 アコースティックデザイン渋谷
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