アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

うどん本陣、山田家本店。

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兄の一家が合流して、あわただしい合間に食事をとろうということになった。

兄と姪はうどんを食べたいというのだけれど、時はすでに夜7時をまわろうとしている。じつは讃岐うどんにして、この時間帯が空白の時間帯なんである。

朝から正午にピークをむかえる店は、仕舞いして次の日のうどん玉を用意している時間帯。夕方営業する店でも午後7時までが多数。夜営業のうどん屋はそろそろ店をあけるが、わざわざ飲屋街まで…と二の足を踏む。

さて、どうしたものかと思案していると。。。兄が「山田家へいこう!」とハンドルを切った。

「山田家本店@高松市牟礼町」は、90年代のうどんブーム以前からの有名店である。県外者が地元の人に連れられて食べるうどん屋ベスト5には間違いなく入っていた。

のちにブームの中心となる製麺所やセルフの店は日常のうどんで、県外者をわざわざ連れて行くような場所ではなかった。「接待うどん」としてはわら家、かな泉、川福、源内、そしてこの山田家あたりが定番だったのだ。

さて、そうこうしていると牟礼の五剣山中腹にある旧家を利用した「山田家」に到着。

さすがうどん本陣というだけあって、豪勢な店構えである。夕闇迫る店舗に灯がともった情景は、料亭の趣さえある。正門をくぐると日本情緒溢れる庭がうつくしい。

大阪や京都のこの店構えでうどんを食べれば、1200円とか1500円くらいは覚悟しないといけないと思うんだが、僕が注文した「ざるぶっかけ」は550円。讃岐価格ではやや高めなれど、この趣なら破格といっていい。

こんな時間に訪れても安定感があり、さすがのお味。つるつる麺の万人受けするタイプ。おでん(大)を兄と姪の三人で分け合って食べた。店をあとにするとき、このお店も午後8時までだったことに気が付きました。

こんなとき一般店も悪くない。