アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

廣島らーめん、麺家ひばり。

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さて。

「ラーメン激戦区」という言葉はよく聞くが、なんで商売仇の多い場所にわざわざ店を出すのだろう、というのが一般人の素朴なギモンである。その付近の客を奪い合うわけだから、デメリットが大きいようにも思う。

しかし、どうもそうではないようだ。

良い例がB-1グランプリなどの食イベント。いくら腹が減っていたってそうそう食べられるわけではないのに、客は遠方からやってきて食えるだけ食っていく。値段だって決して安いわけではないゾ。

以前よりは下火になったけど、ラーメン・コンプレックスが維持できる理屈も「ラーメン激戦区」とおんなじ。地域でしのぎを削ってるイメージが遠方から客を呼ぶ。

「あの界隈に行けば食べられる」という店1軒では作れないイメージが出来上がると、店単体では半径1キロがせいぜいの商圏がその10倍にも跳ね上がる。

しかし、激戦区は「バラエティ番組のひな壇芸人」とおなじで、キャラがかぶると食い合うことになる。味や客層を微妙にずらしていないと、やはり知名度や立地の勝負になり、共食いになってしまうのである。

松江の激戦区は島根大学近辺。。。。なかでも集中しているのが、この「麺家ひばり@松江市学園」あたり。

「風風ラーメン」はフランチャイズ系の可もなく不可もない安定感、「塩や」は勉強熱心な大将がこだわりの塩と限定ラーメンで勝負。「たけんこ」は化調中心で整えた家庭的なラーメンをかき込みたい客を呼ぶ。

麺家ひばりは、流行に敏感で気配りの行き届いたハイグレードなラーメン、といったところか。

この店の特徴は大人のラーメン好きを満足させる味の組み立て。。。サラリーマンが出張してきた同僚を案内したり、彼女を誘うにも大丈夫な店なんである。

そんな大将が饗する「廣島らーめん」なんだから、ただものであろうはずがない。

基本的には辛味噌仕立てといって良いのだろうが、サンショウのビリビリッとした辛みが味覚と嗅覚を刺激する。中細ちぢれの麺もうまいが、ぜひ白ごはんを頼んでスープとともに食したい。

あ~~腹減ってきた!

【★★★★注意!このお店はすでに閉店しました★★★★】