アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

手打拉麺、木蘭。

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高松のラーメンを語るにはずせない店がある。

ラーメン通ならいざ知らず、サラリーマンから近所のばあさんまでが名を挙げる店。「そやのお、ラーメンいうたら、ムーランいう店はよう聞くかのお」と言わしめる店がある。

それが純中国式手打麺の店「木蘭@高松市片原町」。

場所は高松三越の南側。商店街の再開発によって、グッチとかコーチなどのブランド店がひしめく一等地のすぐ奥に、お世辞にも綺麗とは言い難い、昭和の香り漂う集合店舗の2階にその店はある。

先代の大将はとても恐い方だったそうで、その当時に訪問したことのある妻いわく「美味いけど恐いので有名やった。席が空いとっても勝手に座ったら怒られる」ようなタイプの店だったらしい。

おそるおそる入店するも、二代目の大将は物腰の柔らかな人で一安心。

オーソドックスな野菜ラーメン800円を注文。すると、大将がおもむろに麺を打ち始める。1本が2本、2本が4本…んで、128本になった頃合いに両端をさっとカットし、湯の中に投入。

あーすごいね。ショーだな、ショー。YouTubeには麺打ちの動画も掲載されているのでご覧あれ。

で、饗されたラーメンは野菜の甘みの利いたコクのあるスープ、もちっとした食感が心地よい麺。不揃いな麺が、いわゆる機械切りでは得られない独特の仕上がりである。

ラーメン好きなら一度は味わっておきたい麺だろう。