学生ラーメン,天心。
えー,うちのかみさんが入院しましてね。岡山の親父が甥っ子を連れて見舞いに来たのでございます。
自分が死ぬことなんか考えたことのない父が,昨年,母が亡くなったのを期に,自分の老い先に向き合った結果,孫と二人旅をして記憶の中に生き続けようと考えたのか。
見舞いに掛けて「爺と孫の春休み思い出旅行」と洒落込んでいるわけである。
そこでチョイスしたのが,地元の行列老舗店「天心@米子市東山町」である。
相変わらずの満席で,しばらく待っての着席。僕は「激辛ラーメン650円」,親父はイチオシの「野菜ラーメン700円」,甥っ子は「学生ラーメン500円」をそれぞれ注文。
スープは野菜の甘みを感じる優しい味,ストレートの中太麺がおいしい。激辛はご覧の通り,ラー油の辛さでそれほど辛いわけではなく,おそれることはない。問題は学生ラーメンである。
「学生」といってもそれは「小学生」であるはずはなく,金はないが大食漢の高校生あたりを指しているに違いない。普通に考えれば当たり前だが,完璧に大盛りラーメンを前にして驚愕。
小学生の甥っ子に「食べられるんか?」と聞いたら,速攻で「無理!」と断言。
で,自分のラーメンを食った後に麺を取ってやると,もう一杯出来上がり。期せずして,2杯分のラーメンを食べることになった。親父も野菜と格闘して,こちらは満足した模様。
爺と孫の珍道中,思い出の一つになっていてくれたら,と思うのであった。