アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

はまぐり醤油,かみあり製麺。

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まあね,びっくりしたわ。当世風に言うとびっくりぽんですわ。

店名がね,まず眉唾なんですわ。

10月は全国的に神様が出雲の國に集まるってんで「神無月」というわけですが,出雲地方では「神在(かみあり)月」というのはよく知られたトリビアです。地方色を強く打ち出した店名は,だいたい観光客目当てで地元には敬遠されがち。

そこに,讃岐うどんブームに乗って一般的になった「~製麺」というネーミング。

まあ,麺のこだわりを前面に押し出す名称としては分かるんですが,もともと讃岐うどんの「~製麺」という名称には特別の意味があります。「~製麺」の屋号は基本的に製麺業が本業で,飲食店の許可を取っていない店がほとんどだったんです。だから飲食店が自家製麺を出すために製麺してるんじゃなくて,製麺所で食わしてる,という名前。

つまり,「語源はどうでもいいけど,雰囲気w,雰囲気w」って店名なんですね。

で,そこで出てくるラーメンは「しじみ」や「はまぐり」といった貝類からとったスープが中心というんだから,いっぱしのラーメンファンなら眉間にシワを寄せて怪しむわけですよ。

ところが,麺好きの間でも評価は高いし,職場のK先輩も「今は松江出雲で一番美味いと思う」というんだから,これは一度は行っておかないといけません。

で,行ってきました「かみあり製麺@出雲市斐川町」!!!

食券機でオーソドックスに「はまぐり醤油 680円」を注文。午後2時だというのに女性の二人組みが多いのが驚き。場所的にはおっさんドライバーのたまり場になりそうなのに。

で,頭の中では貝のすまし汁みたいなスープを想像してるわけですよ。そこへ登場したラーメン。スープはどーんと濃厚かつスッキリ。平打ちの麺も美味い。貝の旨みはあるけれど,特有のクセや臭みは一切ない。

あーーー,これはやられたなーー。これは美味いわ。

店名からのマイナス・スタートが一気にプラスに振り切れたねw。