アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

糸魚川の老舗,あさひ楼。

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あたくし,新潟に6年ほど住んでいたことがありましてね。

食い物は美味いし,空気も綺麗。自然も豊かだし,豊富な土地を利用した郊外型マーケットや文化施設も充実していて,豪雪さえなければ,あんなに住みやすいところはありません。

さて,以前の職場でお世話になった先輩が退職されるというので,お祝いに行ってきました。

折角,ひさしぶりに上越へ行くのだから,「ならでは」のラーメンを食べたいわけですよ。調べると,20年前にはなかった人気店が増えてるみたいなんですけど,なんとなく「魚介系」とか「つけ麺あります」とか味の傾向が予想できるんですね。

そこで,老舗の懐かしい店をサクッと思い出しながら,上越から高速で30分ほどの場所にある老舗「あさひ楼@新潟県糸魚川市」を訪れました。島根から糸魚川までクルマで8時間,もうすぐ目的地ってところでラーメン休憩です。

この店は,偶然見つけられるような立地ではございません。

クルマの入れない生活道路を用水路沿いに侵入して,明らかな民家に小さな看板が掛かっているのです。そして,玄関横でラーメンかチャーシューメン,普通か大盛りか注文して,セルフで水を汲みレンゲも取って着席するという,老舗ならではの独自ルールが存在します。

しばらく待って饗されるチャーシューメン。

おおお,この味だったな,確かに。この店お約束の柔らかい麺はやや平打ちの中太で,醤油スープでしばらく茹でたんじゃないかって感じで,麺に味が染みてるんです。この不思議な味にハマると,やみつきになってしまう。

20年前はね,全体に背脂が層になっていて一見,「とんこつか?」ってくらい白いスープに見えてました。それをレンゲですくうと,下から醤油スープが見える衝撃ラーメンだったわけです。

あれからラーメンもどんどん新しい味が出てきましたから,そこまでの驚きはもうありませんが,やはり郷愁と相まって美味かったです。で,こちらのチャーシューメンは普通で大盛りくらいの麺の量があります。

大満足で上越に向かったのでした。