讃岐の細麺,山とも。
タモさんは福岡出身で,「うどんはコシのないクタクタなうどんに限る。讃岐うどんはカタイ」と言うアンチ讃岐で有名です。そのタモさんが愚痴りながら一口食べて,「あれぇ?讃岐うどんのイメージと違うね」と唸ったうどん。
NHKですから,店の名前は伏せられていましたが,上述の通り見事に大行列。
一昔前の讃岐うどんは「太くてねじれた固いほどの強いコシ」というイメージでしたが,最近は「細麺から太麺,のびる麺から固コシの麺まで,様々なうどんがハイレベルで競っている」が正しい認識です。
さて,未訪の山ともになんとしても行きたい。行ってきました,お盆過ぎに。
あ,今はもう10月ですね。ごめんなさいね。で,世間様はお盆休みが明けた平日の9時開店を狙って行ったところ,なんとか店内に入れました。とはいえ,うどんの湯がきは最初の釜とは行かず,3番目くらいでした。
で,こちらはもともと「かけうどん一本勝負」で始めたお店で,なかでも「ひやあつ(締めたままの冷たいうどんに温かい出汁をかける)」がお奨めと聞いていたので,ひやあつの大(3玉)を注文。
ええですねえ。びょーんと伸びる細麺で,最近の讃岐うどんの流行の麺です。
「ひやあつ」というメニュー名の通り,こちらのご主人は宮武系の「山内」で修行されたそうなのですが,麺は宮武っぽくなく,中村系の軟体コシに近いです。これなら,タモさんも讃岐のイメージが変わったことでしょう。
細麺は1玉がササッと食べられるので,さすがに3玉は多いとしても,小では物足りないのではと,カミサンにアドバイスしていたんですが聞き入れられず。ところが,その美味さと生しょうゆうどん(冷たく締めたうどんに醤油をかけて食べる)に惹かれて,お代わりしてました。
夏の暑い時期と言うこともあってか,締めた麺が若干ぬるめで,冷たいところまではいかないのが残念でしたね。店によっては水道水で洗った後に,氷水で締めるところもあるので,生しょうゆうどんは配慮が欲しいところ。
冬場に再訪したいお店でした!