アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

貧乏と贅沢のハザマ

自分のギター達を知人にバクロすると、
だいたい二通りの反応が返ってきます。

「え~~~~」(馬鹿じゃないの?)という反応か、
「いいねぇ!」(自由なお金があって)という反応。

専門誌に紹介されるコレクター達の職業をみると、
開業医やらお坊さんやら、会社役員。
どう見てもお金持ちな方々です。

僕の場合はどうか…その他大勢です。
結婚して奥さんが家計を預かり、人並みな生活を
はじめるまで、ギターに金をかけるぶん、
信じられない生活を送っていました。

就職して2年半の東京暮らしは、
ギター以外なんにもない生活。1992年頃です。
冷蔵庫も扇風機もありません。
東京が1週間連続の熱帯夜にみまわれた夏は、
さすがにダメかと思いました。
なにせ、三階建てのアパートの三階でしたから。

転職して豪雪地帯に引っ越します。
荷物なんかありゃしませんが、ギターがかさばるんで
そのためだけに引っ越し屋に頼みましたね。

テーブル兼こたつさえありませんから、
職場の仲間が宿舎で歓迎会をしてくれるっつーので、
ギターケースを→←なふうに並べて、
テーブルにしました。しかも、照明器具は
自分で用意する築30年の宿舎で、
しばらくはロウソクで生活しましたよ。マジで。

社会人4年目に、上司がおさがりのテレビをくれました。
なので、激安ビデオデッキは自分で買いました。
同じ年に、転地する後輩が冷蔵庫をくれました。
1996年頃です。

社会人5年目に、同僚が結婚しておさがりの
電子レンジをくれました。
この年、はじめて扇風機を買いました。

どう? ホンマにすごい生活でしょ?

「自由な金があってええなー」いう人は、
いろんなものにお金かけてる。
「でも、そこまでしたくないゾ」←それが正しい人間だ。