アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

和風塩、こちょうらん はなれ屋。

軽ーく食べたい午後に、「鶏ガラと魚介のWスープ」というふれこみの和風塩ラーメンを食べたんですね。そうしたら、これが予想外に美味しい。特に細めのストレート自家製麺が、近隣では味わえない上出来な麺で驚きました。

この店、頑張ってると思う。「こちょうらんはなれ屋晴れのち鶏@松江市学園南」である。

食べながら、僕が若かりし頃、音頭をとって出店した大学祭のラーメン出汁を思い出したのよ。こだわり症の僕がレシピを考えたとはいえ、素人が作るものだし、ネットの情報もない、スープの取り方を解説した本もない、そんな35年も前のことだから、たいしたことはできていないのは自覚しています。

でもね、高松市中央市場で仕入れた鶏ガラと野菜を業務用の100L寸胴で一昼夜、二晩に分けて取ったスープは本当に美味しかったと思う。二日で300食、両日午後には麺を追加発注したからね。

なんであんなに美味しかったのかなって自分なりに疑問だったんですがね、あるグルメ漫画(ちょっと思い出せない)のエピソードにこんな話があったんですよ。。。海外で外国人が作る日本式のラーメンが美味しい。なぜならガス代を節約せずに、大量の鶏ガラや豚骨でレシピ通りに長時間茹でるから。で、そういうことだったのかな、と。

35年前の出汁は、人件費とか厳密な利益なんか考えていなかったから、たっぷりの鶏ガラをしっかり茹でてた。おそらく業務用の醤油ダレには旨み調味料も入っていたんだろうけど、あれは「そういう味」だったんだなって思う。

なんて、思い出に浸りながら、美味しく頂いたラーメンでした。