ギター遍歴６～ギター無しの生活は～

４代目の１２弦ギターは、遠く実家でお休みです。
そうさ、僕は遊ぶために進学したんじゃない。正しい大学院生になるんだもの。
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いや、耐えられなかったんスよ。
ギターって、もう癖みたいなモンでね。中毒ですよ、ほんとに。
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最初の１年間は、院生室に置いてけぼりにされたクラギ（やっぱり、君もか）で
我慢してまして。弾けりゃー何でも良いっつー状態でね。隣の講座の追いコンの
ためにバンド組んだりして。
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追いコンたってバカにしちゃいけません。
どでかいアンプやジャズ研から借りてきたドラム、エレピ、サックス、ベース、
エレキにアコギ、ウクレレまで何でもありまっせ。しかも全てプラグドですから。
美術系ですから広い工房を会場に仕立て上げ、大宴会です。
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さすがに「日本のアウシュビッツ」と呼ばれる学生寮が、イヤイヤ、夜中まで
制作こなしたあとに銭湯に入れないことが原因で、２年目にアパートを借りたんです。
そしたら、やっぱりギターですよね。
で、５代目となるモーリス（またか）Ｗ－２０を質流れ（またか）８千円で
手に入れるのでした。
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そうなんです。この頃の僕は「安くても弾ければいい」というこだわりのない
ギター弾きだったのです。いや、高いギターが買えない、貧乏自慢なひとだったんです。
ところが、就職した僕は…。