アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

ギター遍歴15~オークションってイイ!~

12代目のSJ、13代目Collingsは現在所有してるので
「ギターのはなし」でゆっくり綴っていきますので、ヨロ。

当時のオークションは、面倒な手続きもなかったし、
手数料もなく、販売店が出品することもなかったので、
すごく平和でした。ネット人口が爆発的に増加する以前のお話です。
オークションって面白い、ということに気づいた私は、
やっぱり自分も出品してみたくなるわけです。
で、ど~~~考えても不要なギター、そう、
実家で待機中のMorris 12弦ギターです。

車に積み込み、持って帰ってきましたよ…売るために。
あわれ12弦よ。
12弦に生まれたばかりに質流れな身売りにあった君よ。
君を質屋から引き受けた白馬の僕は、
もう君の知ってる僕ではないのだよ、フッフッフッ。

女衒(ぜげん)な僕は、オークションに初出品。
Q&Aが大いに盛り上がり、実は非常にレアな逸品だと
いうことが判明するのです。

まず、Martin D45-12をモチーフにした豪華なアバロン
完全受注生産で本数も少なく、しかもそのサンバースト仕様。
バックはハカランダと虎目メイプルの3ピース。
訳知り顔の投稿者が、「いくらなんでも合板でしょ」と
いっていたが、あれはご禁制の単板でござります。

実はこのギターを質に入れたお方は、
ミュージシャンだったんですよ。
相当お金に困ったか、違う道を選んだんですかね。

そんなこんなで1万円で購入した子は、
55,000円で落札。ちともったいない気がしたけど、
旦那様にかわいがられるんだよ、と。

で、このころ僕は結婚を控え、急速に「人間」になる
覚悟を決めるのです。
Morris W-20は、上司に無理矢理、里親になってもらい、
5本のギターとともに新居に引っ越していくのでした。