アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

2台目20万は高いか

2台目に20万用意しよう!って、どうなん?

「うらやましい」って、しんそこ思う人が僕にはいます。
師匠とあがめる先輩と長渕剛押尾コータローです。

長渕剛は、九州産業大学在学中から
「昭和」っていうライブハウスで活動を始めます。
インタビュー記事などを総合すると、
1台目が国産ガット・ギター(3,500円だったらしい)、
2台目がYAMAHAの中位機種(ほんとかどうか不確定)、
3台目がGUILDのようです。

ヤマハポプコン出場時(20歳の時)には、すでにGUILDです。
Martin,Gibsonに次ぐメーカーであったGUILDは、
1976年当時、現在の価値にして30万以上の高級ギター。
離婚時に木っ端みじんにしてしまったそうですが、
いろんな意味で、まぎれもなく一生モノのギターでしょう。

押尾コータローは、中学2年生からギターを始めます。
最初はオカンのギター。(かっこええオカンやな)
中川イサトのスクールに通い、1985年頃(押尾高校生の時)、
中古のGrevenを購入します。
中古で30万くらいでしょうか、今の中古価格は同程度で40万以上!
(それは押尾君がこのギターの知名度を上げたからですけど)

ブレイシングがはずれたり、クラックが入っても
修理を繰り返し、2002年デビューするまでこの一本で
活動を展開します。デビューアルバム「Starting Point」の
ジャケットで抱えているメイプルボディのジャンボサイズがそれ。
苦楽を共にした一生モノですねぇ~~、いいなあ~。

そりゃね、ミュージシャンを志せば、そうなんじゃないのー。
そうかぁ? プロになるのとギターが好きなのは違うんじゃない?

わかりやすいとこでプロの話をもってきたけど、
僕が師匠とあがめる一介のサラリーマン。
1台目のギターが、高校生の時(1985年頃)に購入した
YAMAHAのLシリーズ。
新品で10万程度だった。今なら定価15万以上の機種と同スペック。

彼は就職するまでこれ一本だったし、
2本目は個人輸入で買ったOvation(数十万)だった。

YAMAHAは今でもかわいがってるし、唯一の不満が
国産中位機種の宿命、ポリウレタン塗装のため、
チェッキングが入らないこと。

(※注:高級機種には薄い塗膜のラッカーやシェラックが
 使われ、経年変化でチェッキングと呼ばれるヒビが
 入るんです。これ、高級ギターの証です)

あんた、ぜいたくだよ。うらやましいゾ。
なので、やっぱり、一生モノになってると思う。

だから、プロ志向なんて関係なく、ギターが大好きになって、
生涯の趣味になるんだろうなぁ~~って思ったら、
2台目はしっかり選ぼう。無理をしてでも一生使える楽器を選ぼう。
少なくと10年先まで20万で楽しめる、って考えよう!