アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

讃岐最硬極太麺、根ッ子うどん。

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讃岐うどんブームの初期に発見された店のなかで、まだ未訪のお店がありました。「ジャングルの中で食べるうどん」で人気の「根ッ子うどん@仲多度郡多度津町」です。「映える」という言葉が生まれる前から、ある意味、写真映えするうどん店として名を馳せています。

田んぼの中に突然現れるガラス張りの温室。店名が書かれているので「うどん屋」と分かるんですが、見た目はどう見ても「農家に併設された、しかもあんまり手入れされていない温室」。この店のうどんが「食べログの百名店」に2018年と2019年、連続して選出されてるんだから、寄っておきたいのはうどん馬鹿のサガ。

冷たいぶっかけの小とイワシフライをお会計して、いざ温室へ!

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うーん、これは紛う事なき温室。屋外よりも屋外感のあるビジュアル。「なにかの温室栽培よりうどんの方が儲けが出るので、潰しちゃって客席にしつつ、とりあえず植物も植えておこう」ってなし崩し的にやっていたら、後から追っかけてきたスーパー銭湯みたいなビジュアルになっちゃった。そんな感じ(笑)。

で、うどん。

どっひゃー、硬い!太い!モグモグ噛まないと喉を通りません。すごいな、これ。今の讃岐うどんの流行の対極を行く、オールドスタイルの最右翼。口コミ情報で「冷たく締めた麺はゴムのよう」と表現されていましたが、ゴムはゴムでもタイヤか!って突っ込み入れるほどの麺でございます。

うどんはよく噛むと甘みが生まれるのですが、うどん好きはのど越しを重視するのであまり噛まない。ところがここまで太くて硬いと強制的に噛まされる。すると、小麦の香りや甘みがしっかり感じられる。昔の田舎麺は咀嚼回数を増やして、満腹中枢を刺激していたのかも知れない。

いやーすごいもん食べた。ちなみにイワシフライにかじりついたら、こちらもバリンバリンに硬くて、笑いが出た。そういえば、「日本一硬いお菓子」として有名な「熊岡菓子店@善通寺市善通寺町」が近いから、昔から硬い食感が好きな地域性もあるのかもしれない。