アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

気になるGibson J-45BLK '68

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【2008,10.30現在】

これはかなり綺麗なJ-45。どちらかというとコレクター向きです。

全面ブラック塗装のJ-45が日本で注目されるようになったのは、1993年『僕が見たビートルズはTVの中』でデビューした斉藤和義がメインで使用していたことによります。

94年『歩いて帰ろう』(ポンキッキーズのOP)や97年『歌うたいのバラッド』などのヒットでも、黒いボディに白い大型ピックガードのギターが印象的でした。

斉藤和義が世に出るまで、ブラックのJ-45はどちらかというと(レアじゃなくて)マイナー。

なぜなら、もともとは木目が美しくなかったり、ブックマッチであわせたトップ材の色がズレたものを隠すべく、塗装されたものだったからです。いわゆるB品ってやつです。

とはいえ、見た目だけの問題ですから、塗ってしまえば音や演奏性は変わりません。90年代半ばには、吉田拓郎がワインレッドに塗装したJ-45などを使用して、カラー塗装のJ-45人気が高まります。

いまや綺麗なヴィンテージを見つけることは困難になりました。僕は65年のJ-45を使っていたことがありますが、歌のバックには本当に気持ちの良い楽器です。

ナット幅40㎜はエレキから持ちかえるぶんにはいいですが、細すぎて押弦には若干のストレスを感じるかもしれません。そのかわりテンションがメチャメチャゆるいので、サッと手にとって弾ける感じがあります。

いわゆるドンシャリのザクザクした音は、このあたりのJ-45でないと出せないものですね。

ブルージーコーポレーション
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