アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

ギター遍歴4~プラスチックなアコギ~

世の中にはプラスチック製のギターなんてものがありましてね。
本来、木で作るものを樹脂で造っちゃう。

ポリエステル樹脂ってドロドロのペンキみたいなものに、
硬化剤を混ぜるとプラスチックみたいに固まるんですね。
それだけだと割れちゃいますから、繊維質のモノ、例えばグラス・
ウールみたいな布状のガラス繊維を塗りこんで固めます。
一番近いのが、漁船の船体部分ね。自動車の車体もそうなんかなあ?

代表的なのがオベーションっていう米国製のギター。
樹脂のほうが安いのか、なんて思っちゃいけませんぜ。
南こうせつが日本では早い時期に使用したことで知られていますけど、
オベーションは「アダマス」という名の、人をおちょくったようなこの機種、
当時100万という価格なんですから。

で、通算3代目になるギターは、モーリスがつくったオベーションの
コピーモデル。「ギターはモーリス、モーリスのギター」ね。
純粋な「アコギ」ではないのです。ピックアップ内蔵でスピーカーから
音を出すことを前提とした「エレアコ」ってやつですわ。
だから、生音はイマイチ…イマサンくらいか。
学祭で路上弾き語りできたんで、まあ、御の字です。
価格も2代目から飛躍しての7万円でご購入。

貧乏学生に7万円とは!家賃抜いた仕送りが、月4万の僕にとってまさに大金。
忘れもしない、いつだったか…(忘れとるやないの!by「恐るべき讃岐うどん」)。
やっぱりヤクザな生活が抜けきらない僕が、麻雀の次にはまったのがパチンコ。
当時、「一発台」と呼ばれる機種があり、「もーぜったい、こんなとこ通らん!」な
釘と釘の間をみごと一発の銀球が通りぬければ、1万円確定の夢のギャンブル台。
(夢見たあなた。一発台は、射幸心を煽る、との理由で随分前に禁止されました。)
だって、その日、ぼこぼこ通るんだもん。

先輩に言われましたよ。「悪銭、身に付かず」ってね。
「俺はこのギター、ぜったい手放さないモンね」って返したんですがねぇ…。