アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

ギター遍歴17~Collings D2H Baのこと~

ギター遍歴、最終話。です、たぶん。

押尾コータローにやられた僕は、最後のギター探しに旅立ちます。
押尾君といえば、Grevenですな。
米国の個人製作家による高級ギターです。もちろん探しましたよ。
今から1年半前です。まだ、そこそこ出物はありました。
どうしようか悩んでいるうちに、押尾君のメディア露出が増えていき、
それとともにGrevenの価格も見事上昇、状態の良いものは
めっきり中古市場から消えてしまいました。
音は良いが、Collingsの作りの良さに比べると、雑な印象が拭えない。
中古は、何をかいわんやってなもんです。

不思議なモノで、
押尾君→ソロ用ギター→新たなギター購入→最後のギターって何だ?
という変な展開が脳内を満たし、なぜかフォーク系憧れの
Terry's Terry (元YAMAHAのギターデザイナー中本輝美が率いる個人工房。
現在3年先のオーダーを抱える超人気高級ギター)まで考える始末。
いろいろ探し回るものの先約やら、売約済みばかり。
あのなぁ、確かにT'sT扱ってるのは良い宣伝かも知れんが、
売れたらさっさと「SOLD」って書きなさいよ。
僕は130万(100万からだが、オプションですぐこのくらいの価格)の
ギターを3年待つほど気長な男ではないのです。

某国内個人製作家のギターも考えましたよ。
個人製作家の良い点は、こちらの要望を聞き入れたカスタマイズが
可能なところです。問い合わせて見積もりまでいきましたけどね、
結局、発注が多くなってきてカスタマイズには対応できないっつー返答。
おいおい、売れるときに売っとけってか?
それは「ものづくり」の人として、良いわけ?
僕も「ものづくり」系な人ですから、心情的に納得できず却下。

1年も考えたあげく、今の自分が一番信頼できるのはCollingsという
結論に辿り着く。で、DサイズならマホガニーのD1Aか、
ローズウッドのD2Hか。人気、評判はマホに軍配が上がる。
確かに良く鳴るし、成長も期待できる。んが、マホガニーなギターは、
一応持ってるから、最後っていっても病気再発の可能性も否定できん。

あら?木で選ぶわけ?そしたら、あるでしょ。アレが。

そう。かのMartinでさえ、安定的供給が不可能になった
超高級木材ブラジリアン・ローズウッド、通称ハカランダ。

見つけたD2Hハカランダを何度も見送り、悩む悩む。
だって、あ~た、ギター1台で軽自動車が買えちゃいますぜ。
どうしてもスルーできなかったもの。それが、

Collings D-2H Ba 10thAniv.

通算14代目。ドナドナはGibson J45(1968)に決定。
理由?むぅ~、しいていえば音痴で、調整に莫大な資金が必要だったから。

さ~~てと、遍歴は以上!やっと雑感的話題で書いてけるね。