アコギな雑感

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気になるMorris W-45 '76

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【2006.11.22現在】
何を取り上げるべきか、迷った。ハカランダ仕様のSantaCruzに未練を感じつつ、本日紹介するのはMorris W-45 1976である。前者700,000円越え、後者25,200円。マルの数は間違ってないよ、何度も確認したから。僕的に気になるかどうかだから、値段の問題ではないのよね。

値段からすれば、いわゆるビザールなギターなわけです。70年代のモーリスは、マーチンやギブソンのコピーモデルに力を入れていました。当時、マーチンD系のコピーであるWシリーズには、定価がそのまま型番に使用されていて、W-20は定価2万円、W-30なら定価3万円というわかりやすい設定です。

ということは、この物件は定価45,000円だったと考えられます。

昭和46(1971)年の国家公務員初任給が36,100円だったことを考えると、けっこうな高額ギターだといえます。ボディはハカランダとメイプルのスリー・ピース・バックで、トップにはアバロンが入ってますし、ヘッドの「Morrisロゴ」インレイもアバロンかな。とにかくハイスペックなわけです。実は、書庫「ギター遍歴」にも明かしているように、僕とMorrisの縁はなかなか深いのです。とりわけオークションで50,000円で落札された12弦ギターが、この物件の仕様とほぼ同じだったんですよ。

ビザールなギターは、思い出を手に入れる、という意味合いが強いかも知れません。それでも当時の上位機種であれば、そこそこ鳴ってくれますし(実際、所有していたw-20は良く鳴ってた)、大人になった今ならそれほど苦にならないお値段。

ギターはモーリス、モーリスのギター。な。

ザ・ドリーム
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