アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

気になるFENDER KINGMAN '66-'68

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【2006.11.29現在】
気になるのである。すべてが。そんなギターも珍しい。

FENDER KINGMAN 1966-68です。

あのエレキギターで有名なフェンダー社が約40年前に生産していたアコースティック・ギター。現在でも、主に低価格帯のアコギを販売しているが、お世辞にも売れ線とは言えないし、どちらかといえば「これからギターを始めます!」という初心者用のギターである印象はぬぐえない。しかし、60年代の同社製アコースティック・ギターは、かなりやる気があったらしい。

…方向性に問題はあるが。

片側ペグのどでかいヘッドはエレキっぽいんですが、バランス的には悪くない。白い味付け海苔を貼っただけのような指板インレイは「装飾」といってよいのか不思議度満点だ。ボディ裏を見ると、ネックはエレキのようにボルト固定らしい。近年ではTACOMAが採用しているので先見の明というか、早すぎた天才というか。

よくわからない曲線を持ったピックガード。これすごい。どうも色違いのプラスチックの積層になっていて、断面に異なる色が見える。そのうえ、2カ所をビス留め。60年代のGibson J-45にもビスで固定するピックガードはあるけれど、このギターは何を考えたのかピックガードのど真ん中に刺すという大胆さ。

そんでもって、ハカランダのブリッジには、アジャスタブル・サドルがマウント。当時、Gibsonがマウントしていたチューン・オー・ロトマチックの影響ですか、各弦個別設定できます。

これを奇天烈と言わずしてなんという?僕よ。

しかも、これがすごく良い状態っぽいから気になる。こういうのが好きな人、おるんちがう?

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